よりぬきルル網日誌 2005年後半の巻
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2005-07-01はろーはろーはろーをゲーセンで聞くと絶対死ぬ(謎)
金曜日にもなると寝起きが非常にきつい。前夜も扇風機を回しっ放しでいつのまにか眠りに付き、気がついたらガッツさんの声で目が覚めていた*1。ラジオが付いてから8分も寝過ごすとは重症だな。
ラジオで目が覚めたらiBookを起動して、webチェックし始める前に例のRecorder-Radioを流すことが今週から日課となっている*2。小学生の頃は、朝目覚めるとまずNHK-FMの「バロック音楽をあなたに」を聴いてたっけ。もうとにかく、FMから流れるものだったら何でもよかった気がしたし、何せ清々しいもの。リコーダーの特集もありったけのレコード音源を使って頻繁にやっており、この番組によって教えられたこともかなりある。昔話はおいといて、いつもより8分遅れてラジオを起動して曲目リストをチェックしたら.....その8分の間に一番聴きたかったアーティストの曲がかかっていたではないか! こういう時に限って!
あああ、いけないことの兆候かも。仕事の方でも、今日はライヴに行く前にもうほんと久々にネタめちゃ買いする決心をしていたから、あらかじめ早めに上がる設定をしていたのだが、その上がりの30分前に突如とんでもない問題が勃発。本当ならもっと続けたかったんだけどさぁ。何とかその問題は解決したものの、空腹状態もエスカレートしてたし、頭の中は余計錯乱状態。果たして大丈夫か、心配なまま都内へと向かう。久々にネタ市場をじっくり視察して、ちょっとはいい気分が戻った。

[実演] Dragibus & Juicy Panic Japan Tour@Grapefruits Moon (三軒茶屋)

7年前で渋谷でライヴを観て衝撃を受けた、フレンチ壊れ童謡パンクの雄、ドラジビュスの凱旋である。その後もちょくちょく来日していたのだが、色々あってかなりご無沙汰していた。今回は、7年前のライヴにも同行したあのまみちゃんの新ユニット、ジューシー・パニックとのジョイントで、しかもオープニング・アクトとしてソーシャル以降急接近した日本のトイポップ人脈も登場ということで、絶対行かねばと。
最初に登場したのは、繭の庭のYoshieさんもメンバーとして参加している女性ジャム・バンド、HB。アップライト・ベースとドラムのパワフルな音に先導されて、「大地の音」の頃のスリッツと昨今のジャム・バンドの中間という感じの心地よい混沌に誘ってくれる。Yoshieさんもギターでしなやかに。この方は本当色々な側面を持っていて、しかも全てがキュートでエライと思ってしまう。MIDIマリンバでアグレッシヴなサウンドを叩き出すエリンバさんにもやられた。続いて登場のジャンピエールも、両脇にテルミン奏者を配しつつ、センターの女子2名が摩訶不思議な動きで魅了してくれる乙女ユニット、と思いきや右端にiBookを操作しつつピアニカを操る、イトケンさんが。そうそう、すっかり忘れてました、すみません。歌謡曲の名曲さえ骨抜きされてしなやかに変貌してしまうその奥に、過激でシニカルな邪心が宿っている。それはともかく、左側のテルミンのコが気に入りました。
幕間には7年前のライヴにも壊れノイズ・シャンソン・ユニット(?)として出てきたアメリカン・チェリーがお菓子投げまくりパフォーマンスで登場。いけないところを刺激されているうちに、いよいよ登場、まみちゃんとちょっとベック似のお兄さんからなるジューシー・パニックである! のっけからとばしてます。テクノからシャンソン、果ては演歌(?)まで、国籍なんてどうでもよくなってしまうブロークン言語とミクスチャーの応酬を、計算されたパフォーマンスがさらに盛り立てる。というか、パフォーマーとしてのまみちゃんのパワーアップ振りに、とにかくやられまくってしまうのである。何せ、最初のアルバムは殆どインスト中心だったことを考えると、ここまで歌いまくる彼女は想像できなかったし、当時のライヴで見せたダンスも凄かったけど、今回はより凄くなっているのだよ! そして表情がとにかく素敵。何をやっても観るものをハッピーにさせてしまう、不思議な力を宿しているのだ。これで自分とほぼ同年齢*3なのだ。本当見習わないと! ラストでは「50キロやせるダンス」と称して、全身を使った激しいパフォーマンスを会場と一体になって。最初はBPM80位だったのが、突然早くなったり遅くなったり、やってる方はもう何が何だか解らなくなる。しかしステージ上の二人はというと.....もう余裕余裕、混乱にまかせて客席にまで乱入してしまう! 大変だけど楽しいよ。アイドル予備軍の皆さんは是非この「50キロやせるダンス」を必修科目として取り入れて頂きたい。
この凄い体験の後はいよいよトリのドラジビュス。謎の発光物体を手にステージに上がってくるローと、機械声で笑わせながら激しくビートと妙なものを叩き出すフランク。そしてベースを持った謎のペンギンちゃん。のっけから初期の短い壊れ童謡パンク・ナンバーを矢継ぎ早に繰り出し、一体何曲演奏するのか? かえるの悲しい恋の歌では、観客の女の子にその鳴き声をサンプリングさせた上、ずーっとサンプラーを演奏させるという演出。その後、まみちゃんがキーボード奏者として参加して演奏された最近の曲は、ポップとして構成が整ったものが多く、自然と「ノれる」展開に。
まぁとにかく、まみちゃんには再び完全にやられちゃいました。初期の2枚のアルバムも、またじっくり聴き返さなければと思います。ふーっ、素敵な夜をどうもありがとうございます。
*1:TBSの朝の生島ヒロシの番組で、今週ゲストで登場していた。
*2:「夜の部」の放送は日本時間にすると午前1時から7時まで。
*3:厳密には彼女の方が1つ年上! 凄いよ!

2005-07-04活字ウマー(゜?゜)
やっと買えた「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書」、黙々と読み進めています。丁度97年4月にweb活動を始めた*1自分としては、色々と感慨深いものがこみ上げてくると同時に、自分の知らない所で着々と進んで来たUGネット文化が社会に与えてきた影響のでかさ(つーか、些細なことであっても意義はとてつもなく大きかったと思う)に、改めて感心したりしているわけで。アンダーグラウンドと言ったって一概に責められないんですよ。その辺、サイケ時代のアメリカの若者文化を彷彿とさせる活発な混乱をも感じることができるわけで。まぁ、それも99年のある時期までの話なんですが。Windows95発売を始めとして、web文化の歴史上「節目になる出来事」は幾つあげてもきりがないのだけど、改めて1999年という年の存在感の大きさを実感させられました。それこそ、日本のポップス界における1966年に相当するんではないかなと。
97年以来ルル網が歩んで来た道は、ある意味マイペースながらも、その都度横の繋がりを重視しつつ、結局大きな波に襲われる事なくここまで続いていると思う。無論黒歴史にしたいことはいくつもあったし(先月に至るまで)、その影響で何度畳むと言ったことだろうか。特にリアルに影響が出ると致命的だしさ。
ただ、一つだけ言えるのは、初期ルル網の持っていたある意味異様な熱みたいなものはもう帰ってこないのではという事である。うーん、雑種でわけが解らなかった故に、水面下に支持者を多数得易かったのかもしれないなぁ。
うん、99年以前の話故に。ロマンスも何も関係ない、web上だからこそ成し得た不思議な連帯感がそこにはあった。
丁度1年前にmixiに仲間入りした時には、その雰囲気故にその頃の事を思い出さずにいられなかったのだが、今やそのIDの数*2も当時の20倍を越え、ソーシャルの意義もかなり曖昧と化している。何でもかんでも、曖昧な概念*3が入り込むと、ポジティヴ色が薄れてしまうのは悲しい。
だからこそ、ルル網の歴史についても、人に迷惑をかけない程度にちゃんとまとめておく必要があるのでは、と、再び思い知らされた。「教科書」上の史実と上手くシンクロするように。

最後に、97年11月稼働を開始した伝説のBBS「Fields Of People」の極初期の書き込みから幾つかサンプリングしてみます。こんなノリでした、ルル網の黎明期は。うらやましい(爆)。
「いやぁ、HPを改装したとい うことで覗きに来ましたが相変わらず分裂してますねぇ。うちのページも負けてられないっすよ。」(Hさん)
「バイタリティ溢れる活動はグレイトの一言ですね。 のいずミュージック、聴かせてもらいました!凄い!やられた! 畜生!(笑) 」(Iさん)
「かなり濃い〜ですね。(^_^) またじっくり寄らせてもらいます。」(Kさん)
「うつくし〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜よぉ!! すごいね〜!(#^^#)」(Fさん)
「目玉とか耳とかかなりのドラッグ文化入ってますね。ページ構成、文字間、行間はある時ふと遭遇してしまう怪文書を目にしてしまったような衝撃を受け、色使いからはアシッドドリームをみているような錯覚に陥りました(こんな事言ってる私がどうかしてるよ)。 」(Mさん)
*1:インターネットとの出会いは、少なくともそれに2年先立ち、当時自分にとってMac師匠だったM氏に教えてもらったのが最初。その年の暮れにPerforma588を購入してから最初の16ヶ月間は、主に短いノイズ(垢素音響)の制作ツールとして活用していた。その時期の教科書が言うまでもない、Yuko Nexus6著「サイバー・キッチン・ミュージック」だった。低スペックのMacの方が面白音響制作には適しているなと今改めて感じている。
*2:厳密に言えば利用者の数ではない。
*3:匿名含む

2005-07-0536回目の記念日に敢えて小ネタ
ミスター復帰フィーバーについては特に言う事もないし、元気に出てきた事に関しては全く責めるつもりはないのだけれど、日テレ主導の祭り色が前に出過ぎるのは困ったものだ。もっと困ったことと言えば、丁度その日だったか前の日だったかに、予定されていた女子プロゴルフトーナメントの準決勝戦の放映が突如中止されたことだ。
負け惜しみの最も醜い形ってのをまざまざと見せつけてくれましたな、日テレちゃん。
巨人戦の視聴率が、他局でやった藍ちゃん出場ゴルフの中継に一度惨敗したことを踏まえると、藍ちゃんが出ないことが確定した段階で放映をばっさり取りやめる気持ちも解るが、公共の放送なんだからさ、みっともない。代りに何を放映したのかは解らないのだけど(何となく読めるような気がして)、いずれにせよ日テレクオリティってそういうものである。
今シーズンのプロ野球、少なくとも99年以降では最も面白いってずっと言ってきたけど、何の事はない、ヤツがいなかったからだけである。
ぶーっ。多村も呪いを受けたか。

確か先週の事だったかと思うけど、壁が倒れてきて鉄道線路を遮ったというあの事故、まさかラモーンズ*1の流れるVフォンのCMを真似したんじゃ.......なんて考えるのは不謹慎ですよね。そういえば最近そのCM見てないし(ま、テレビ自体殆ど見てないから仕方ないか)。

ナゴム再発計画、来ましたよねー。ただ、まず人生だと思ってたのになぁ。やっぱいろいろとアレなんかな。あと、然るべき曲名の所に輝く「(予定)」の文字*2が気になりまくります。(05)の方は、森丘祥子の別歌詞ヴァージョンのことを考えると大丈夫そうだと思うが、何せ歌詞の内容が内容だけに。(01)と(10)は、まぁフリップ先生の寛大さがどこまで通るか次第だな。最近のカヴァー状況はインストもしくは英詞のままに限られることを考えると。あいざき進也の宮殿は30年前の話だし。
そーか、バカラックも絡んでるんでしたね。mayutanさんがんばって!

以上、肝心な7月5日というのに様々な思いが交錯して(まぁ今更というのもありますが、いい事があると先送りにされがちですもんね)、 こんなにこんなに愛してる感情を表することができませんでしたが、いつも通りです。すみません。あまりの混乱に、今日のiTunesプレイリストはかなり狂っていました。「愛しのラナ」とか「悲しき鉄道員」とか「さよならを教えて」とかわざわざ新規追加したんだぞ。
*1:厳密にはカヴァー。
*2:結局「収録不可」に書き換えられていた......。

2005-07-11プロ野球マニアの選ぶビートルズ・ソング・ワースト3って?
おおー、今日はメンテか。モジョが動かん.....仕方ないので7時台からiジュークTunesボックスです。今「フーフー前張りぃ」が流れてる(8時現在)。それにしても今週の週刊トラック・チャートの1位がアレって一体......

7月2日付の日記に冠していた『なら「れのん」*1に対してオノ氏はどう出るのだ? (謎)』というタイトルは、例のクロマティ騒動に対するステートメントであることを今頃明かしますが、当のクロウさんのコメント、週ポの最新号に載ってますね。
実はプロパガンダだとか何とかネット上でも騒がれてましたが、たかが漫画なんだからさぁ。プロ野球選手ってネタになり易いからさ、その程度でカッカとしなくたってというのが正直な感想。現役時代、散々珍プレー特集とかにネタ提供しておきながらね*2。もしこれが「魁!! ポンセ高校」だったらどうする。あの憎めないプエルトリカンだったら「オオゥ、ジョウトウデスネ!」とか言い兼ねないかも。
ネタになり易くて、しかも親しみ易く、その上よく働いたという点で一生忘れられない助っ人選手の一人となっているポンセ。そんな彼に私は昨年名古屋でやったDJイベント「God Bless the 80s」を捧げました。もっとも、そのビラに記した「Dedicated To」リストには彼の名前だけではなく、次の3人の名前も入っていたが。アイケルバーガー、ディステファーノ、カスティーヨ。
訳の解んない方は「害人」と一括りにしてググるなりなんなりしてみて下さい。愛しい80年代+ダメな80年代。避けて通れない時代だったんです。その10年間、1度しかAクラスに浮上しなかったダメ球団をそれでも応援し続けていたからこそ、ヤな時代として葬ることができないのです。
個人的には「魁!! クロマティ高校」、話の筋とかは解らないけど、DVDのジャケットのセンスにはニヤリとしてしまうので、何とかがんばってほしいな。それよりも、某アーティストのコンサートを観た時、前の列に本物のクロマティがいたことが忘れられないなぁ*3
東芝さん、この際クロマティ率いるロック・バンド「クライム」を再発しましょうよ。しかもCCCDで。果たして、どっちに怒るか楽しみですな。後者なら許す。

というわけで表題の答え、やっぱ「ミッチ(シ)ェル、ミセリ(Misery)、マネー」なんですかね。苦し。
*1:っていう名前のAV女優がいるんだよね
*2<:ホームランを打った直後、自分の頭を指差して「ここだよー」という仕草をするのが特徴だったが、横浜大洋(当時)の遠藤投手がそれを逆手に取って、三振を取った直後にそのポーズを仕返すというのが鮮烈に印象に残っている。もっとも若菜捕手はより露骨にやり返していたけど。
*3:その日は雨で巨人戦が中止で、恐らくクロマティと仲がいいラッシュが当時在籍していたEPIC・ソニーの人にチケットをもらって来ていたのではないかと推測する。まぁ、早い話それは最早伝説と化している、プリファブ・スプラウトの来日公演であったのだが。

2005-07-18クールビズよりビートルズ(謎)
月曜日休みの罠にダブルではまる。くそー。休日なら営業しようや。どうせなら昨日行っておくべきだったんだよな、というわけで10日後は当日売り目当てで当って砕けろということにしました。狙っていた商品(新品)も見つける事が出来ず。まあこちらは脳内でいつでも鳴らしておけるわけですからね。

本日、都内某所の某カレー屋にて。
私が座ってた席の隣にひとりの淑女がやってきた。身なりとかそういうのについてはおいとくとして、お店の人が注文を取りにきた時、やたらカレーの「感じ」について確認を繰り返している。3分位に及んだだろうか。好き嫌いはあるといえそこまで気にせんでもと思ったが、やっぱそういう人が一番関わりたくないタイプの女性なんだなぁというイメージがふと脳の奥を横切って行くのであった。
その数十分後(さすが休日だけあって店内は結構混んでいた)自分の席にカレーが運ばれてきた時、隣の女性が今度は「人と待ち合わせているので早めに持ってきて下さい」などと要望を述べる。ますますヤな感じになってきたよほんと。厨房の奥の方では何かシビアな口調でやり合ってるし。 その5分後、彼女のカレーが来た。テーブルの上に食器のセットがなかったので、それ貸してと自分の方に屈託のない笑顔が向けられた。はいはいいいですよ。この笑顔のお陰で、今まで考えてたことは帳消しに。日記に書くなんてことはしませんよ....なんて、既に書いているではなゐか! すまん!
結局約束の時間が来たらしく、彼女は会計を済ませ、店を出る。テーブルの上のお皿にはコンテンツが半分以上残っていた.....
それが片付けられる前に自分も店を出て次の用事に向かったのだが、その後の店員達の会話は想像し難い。

こうやって書く程度なら、吉野家コピペの大本を引き合いに出すまでもなく(実話なら、ですが)、誰でもやってると思うのだけど、自分の場合はかつて渋谷の某CDショップである商品を見つけて欲しくなってその数日後に再度行ったらなくなってたと書いたら、それを実際買った方からメールが来たという前例もありますのでガクブルだったり。
まぁ罠にはまったとはいえ、9月のライヴ・イベントについてアウトラインが完全に定まる結果となったので、今日は暴れ回ってよかったなとそういうわけです。秋葉にも行くべきだったなぁ。
ではこれからライヴ告知ページでも作り始めますよ。明日は特別な日なので、それに照準を合わせます。
おまけ:
SEAMOの新曲「ドライヴ」のタイトルを聞いて、さだまさしに続いて今度は佐々木好をラップ化か? と唸ってしまったのは私だけであるまい? 実際は違うようだけど。まぁ、佐々木好もいつかは来るだろうな。鈴木茂アレンジだしね。

2005-07-19我が人生の最初の区切りの一日
いつかはイベントの開催は絶対この日でなきゃいけないとほのめかしていた程、私がこの日を重要視していた理由はただ一つ。
今日を境に、私の生涯日数がジョン・レノンのそれを超越してしまうからである。
かつて、特にみそじに達する以前は、自分は世の中に対して何もしていないのにとか何とか言い訳しつつ、それ自体にとんでもない罪の意識を感じていたのだけど。ジョン暗殺ニュースにリアル・タイムで接してあまりの衝撃を憶えた故に、それは運命的なものであるという認識が心の奥に植え付けられていたし、ジムやジミやブライアン(J)やキース(M)やその他の、ジョンより若くして世を去ってしまった英雄達よりもその段階で長生きしていた事に後ろめたささえ感じていたりして。若い時ってのは大概そんなものなのである。自分の限界を読めていなかったから。
その後の10年の間に、インターネットとの遭遇がある意味救いかつ命取りとなってくれたお陰で、自分を悟ることができたのだが、やはり「webは苦悩を測る為の物差し」にはならないのだな。そりゃーちょっとは世の中に貢献する手段に関われる結果ともなったし、また恋愛の苦みを覚える事にも繋がったわけで、まぁ「限界を読む」みたいな事にはなったのだけど。そんなのよりも重要なことがあるではないか。それは「生きる」ことに他ならない。
そして、ジョンの哲学に心を打たれながらも、いかなる苦悩をもポジティヴなパワーに変えてしまうことが可能となった現在のブライアン(W)やらキース(R)をはじめとする不老の民達の生き様に惚れることができる、そんな時代に勇気づけられているのだ。20代の頃、自分の父親より上の世代の生き方に共感するなんて、到底思えなかったもんな。
今は若い奴らに「迎合」するのではなく、「融合」するのが一番正しい手段なのではないかと思う。かつてやり逃した素敵なことを成就させるためにも、ここで自分を枯らしてしまってどうするのだ。さぁ、今日が終われば明日がある。

2005-08-04アルケミーじゃなくてエイベックス?
現場復帰。それにしてもあついんだよー。一昨日までホテルの涼しく綺麗な部屋で好きな音楽を聴きながらiBookいじってたのが最早束の間の幻のよう。暑いと機械自体も余計ヒートアップするし、困ったもんですよね。せめてもマウスがあるのだけは救いだな。

というわけで遅れましたが3日の分。早々と片付けて、ちょっとときめいてること(複数。執筆仕事とは別)に取りかかろう。

[実演] WE WILL ROCK YOU@新宿コマ劇場

一昨年の4月、今は亡きオンステージ・ヤマノでロンドン・キャストのCDを奇跡的に500円で入手して聴いて感動して以来、密かに楽しみにしていたクイーンのミュージカルが、オーストラリア版キャストにて遂に日本上陸。5月開幕以来、意外にも大盛り上がりを続けてきたが、リアル・クイーン世代として乗り遅れる訳に行かない、閉幕ぎりぎりでやっと観劇と相成る。ちなみにミュージカル観るのはLAでの「レ・ミゼラブル」以来だから17年振りだな。
全体的印象としては、嫌が上にも盛り上がるだけ盛り上がれたのだが、期待していたものとの間に多少ギャップがあったことは否めなかった。CDで曲だけ聴いてると、大まかな話の筋と共に曲の良さとパフォーマンスの見事さだけを楽しめていいんだけど*1、総合エンターテインメントとして見てみると、今以上に管理化と腐敗が進んだショウビズ世界から振り返ってみたロックの美学の描き方に違和感を感じるのはしょうがないのだよね。まぁ、そのロック美学の確立自体がクイーンの偉大なる業績であったわけだし、多少は目を瞑るとしても、このミュージカルが産声をあげた2002年と現在の、たった3年の間でも音楽を取り巻く世界が劇的に"GAGA"化してることを考えると、こんな熱狂的気分で接していいのかという気にさせる。
我々の世代が、ロックの熱狂を楽しみつつ、ぎりぎりで"GAGA"な方法論を許容できる所に位置してるからこそ。即ち、iPodにちょっと前に流行った曲を入れて面白がることだって、ロック側から見れば充分"GAGA"であろう。そんなやり方に警鐘を鳴らしているこのミュージカルのスポンサーが、そういう携帯プレイヤーを製造し、そのCMにクイーンの音楽を使ってロビーで流しまくってるというパラドックスの極致*2を前にすると、賛辞の声さえトーン・ダウンしてしまう。
まぁ、そういう価値観的なものを抜きにすると、非常に楽しめるミュージカルであるのは確か。モンティ・パイソン流の英国的ユーモアのかけらがそこここにちりばめられたプロット。マニアックというより単純明快なロックネタの数々も好感が持てるし、何よりキャストのパフォーマンスが見事としか言い様がない。英国版を音だけ聴いてもそっちの方が優れてると思う部分もあるにはあるが、細かい事に文句は言わない事にしよう。
最後に、もうギリギリなんでネタバレもしょうがないと思いつつ二、三つっこみ。
・ 「威圧的な組織と愚かな一般大衆を足したら?」の答えはAで始まる単語であるのだが、(あくまで一部の)日本人にとってその単語は、そういうのの対極に位置する音を扱うレーベルの名前として認知されてるんだけどなぁ。まぁ、別のA社に免じてよしとするか。
・ 「ノー・ワン・バット・ユー」の最後で死んだロッカー(あくまでも今現在の時点で)のスチルが次々に映し出される場面、トリのフレディの前に尾崎が出てきて、会場がむしろ冷めてたのはどうかなぁ。自分的には、同世代だし、亡くなったのもフレディのちょっと後ということで、目頭熱くなっちゃったんだけどなぁ。
・ 他にも日本向けのローカルネタがいくつか(ボーナス・トラック「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」も含めて)あったが、さすがに「キラー・クイーン」の訳詞字幕には「がんばれ田淵」とは出てこなかったなぁ(爆
・ ロンドン・キャストで酒場のおやじを演じていたのはあのニールでもあるナイジェル・プレイナーだったのだが(正直彼の来日を期待していた!)、今回のキャストも充分ニール度が高くて安心した。

というわけで渋谷で多少時間を潰したあと、よせばいいのに南青山まで30分徒歩。おかげで、A社のビルの前を横切る*3。何も言わずに。

[実演] 宮西希「ちょっとひとりKOTO」@月見ル君想フ (南青山)

3日夜は都内各所でそそるライヴが目白押しで、どれを選んでも行けなかった方がかわいそうという結果になったのだが、さすがにこれは見逃すわけにはいきますまい。mixiでファンコミュの管理人になってしまっている立場上*4。Kotist宮西希さんのソロ・ライヴ。元々テレビ番組で見てそのキュートな話術に魅せられてしまった身としては、そっち方面でも楽しみだったし、何より旅の最後は思いっきり癒されないとね。
方向性としては加羽沢美濃さんあたりに一番近い人という感じがあるのだが、なにせあの繊細そうな二十弦箏をピアノのようにスムーズにイマジネーション紡ぎの道具としてしまうってだけでも偉いではないか。さりげなく繰り出されるオブリガートや、地味ながら効果的な音色の使い分けなど、トラディショナルな楽器の演奏とは思えない凄さが聴く者の心を底から洗浄してくれる。
そうこうしているうちに、どこからか子供の歌声が.....そう、うわさの「さくらんぼ100個」が遂に開帳された。3歳の時に録音された初の自作曲というお宝音源。宅録少女ならぬ宅録幼女とは! (実際録ってたのはお母さんなんだけどね。) こういう環境を得て伸び伸び育ったとは実にうらやましい。続いて高校生の時に作った曲を、現在の彼女のヴォーカル入りで披露という貴重な試みも(美濃さんもやってたっけ)。いい声でした。
前半の普段着風(?)から、後半はちょっとセクシーなミニ・ドレス姿にチェンジ、うぉーと言わせる。ギタリスト岡崎倫典氏とのほのぼのとしたセッションに続いては、唐突に「スーパーマリオ」の曲が。お客様からのリクエスト曲を「KOTOっちゃう」コーナーである。リクエスト曲をプレイされた3人の方には、お礼としてとんでもないものがプレゼントされ......凄いサービス精神。
全編キュートでありつつも強気な面が出てしまうトーク(本人もちょっと気にしていたみたい)も、音楽の魔力で多少柔和され、とにかく弾き倒して約3時間。客席にいた時間的には「WWRY」より長かったかもしれないな。
早く終ったら新大久保にかおりん*5の応援しに行こうと思ってたのに.....抜けられませんでした、すみません。
*1:今も流してる。CDプレイヤーで聴いているので晒されてないけど
*2:さらにその子会社が、そんな楽しみ方を規制するソフトウェアにクイーンの音楽を入れて売りまくってるというより極端なパラドックス。
*3:ちなみに別のAの直営店の前は昨日横切った。
*4:元々自分が二人目のメンバーとして入ったのだが、もう一名がいつの間にかいなくなってしまい、仕方なく乗っ取り。現在まで地道にメンバーを増やすもまだ一桁台。ちなみに終了後のサイン会でこっちから言い出す前に希タンの口からmixiの名が....思わず冷や汗ものでした。
*5:お誕生日おめでとう! 日本版WWRYが作られるとしたら、スカラムーシュ役はこのコしか考えられません!

2005-08-11ふあつくせきゆりてい!
大衆娯楽を商品として提供する場合、そのものに何らかの抑圧を促す成分が含まれているならば、最早それは娯楽とは言えない。
iTMS日本版のオープンにはあくまでもクールに、何も知らない素振りをして対応してみた訳だけど(と言いつつ取り敢えずは例のカードを1枚押さえておこうかなと考えてる)、こっちには黙っていられません。
孤立どころか、開き直りですか。
要するに、EMIの強情振りに勇気を持って逆らえる奴はいないっつーことだよ。情けない。
いくら新方式のコピーコントロールCDとはいえ制御を掲げていることに変りはないのだから。例のふあつきんな赤いマークを使用しないだけでCCCDアレルギーを抑えられると思ってるんか。しかもまたまたMac不対応だよ。アップルとEMIは全然歩み寄っちゃいないんだよ。例のコンピは何だったんだ? 「ウィ・ウィル・ロック・ユー」*1も「スタート・ミー・アップ」*2も収録OK貰えなかった東芝は、結局ただただ弱いところを見せつけ続けてるだけじゃん。大体親会社に都合の悪い事は絶対行わないというポリシーが、先にユニバーサルと同時発売したRCサクセションのベスト・アルバムの東芝盤の方に「ラブ・ミー・テンダー」を収録したこと*3により最早崩れ去ったことが証明されてしまったから、あの会社は直ちに「EMI株式会社東芝」とでも改名した方がいいと思う。
無形音源にコピーさせないことが最早売る側にとってメリットとなってるわけがないことは、これをご覧になって頂ければ一目瞭然である。これは先週一週間の間にlast.fmのサーバに集積された全世界のPC(一部携帯プレイヤー含む)での音楽聴取記録をまとめたものであるが、上位100位の内EMI系レーベルから出ている曲が27曲もある*4。ね、コピーコントロールなんてもう意味なし。ギガビートを売りたくてクイーンにおんぶしたがる東芝と、クイーンなぞにおんぶしてんじゃねぇと言いつつ売りたいアーティストをコントロール漬けにし続けるEMIの思惑。これで均衡がとれてるなんて奇跡だよ。これじゃ強情故に無理しすぎ*5を連発するソニーの方がまだ爽やかである。
新規格セキュアCDで早速ローリング・ストーンズとポール・マッカートニーの新作がリリースされるという。聴きたくてたまらないけど、この様子じゃ萎え萎えだ。国内盤CCCDはせめてもまともに買うのを避けようと、ポイントカード満了を上手い具合に利用し続けていた私でありますが、今度もタイミングよくHMVとタワレコのカードがそろそろ一杯になる。
たとえアメリカ盤CD-DAを見つけたとしても、値引き手段で買っちゃおうかなと思わずにいられないよ。アメリカイズワンダフル、ワンダフルワンダフルワンダフルワンダフルワンダフルワンダフルワンダフルワンダフルワンダフル(と、こんな場合でしか言えない)。あとCCCDやレーベルゲートCDの時強引に規格の3文字目Cを押し通した罪滅ぼしに、今度のセキュアCDはせめても簡単に識別できるように3文字目を「F」*6にして頂きたいと思う。勿論「ふあつきん」のFね。TOFP-2458とか*7

そういうわけで、本日と明日の2日間、せめてもの抵抗の意を表わすため、iTunes聴取記録晒しを東芝EMIが発売権を持っている曲のみに限定させて頂く事にします。他のメーカーから出ている曲が流れ出したら飛ばします。これだけ素晴らしいカタログを持っていながら、それらに対して安心して接する術を意識的に葬っているとしか思えない団体への無言の抗議です。つーかもはやこれだけ聴かせてもらってるんだからさ。何やったって手遅れだよ。まずはジャン&ディーンからだ。んでビーチ・ボーイズ、キム・カーンズと。T.レックス「ゲット・イット・オン」は今はユニバーサルだから飛ばすと。で、クイーンだ! しかも「WWRY」だよ! 抜群のタイミング。続く.......

*1:東芝「ギガビート」CMソング。
*2:マイクロソフト「Windows95」CMソング。ちなみにアップル「iMac」CMソングである同じストーンズの「シーズ・ア・レインボウ」は、EMI管轄内に扱える音源が存在していない。
*3:88年、親会社の都合により発売禁止となり、結局かつて在籍したユニバーサル系レーベルに音源所有権を押さえられたアルバム『カヴァーズ』に収録されていた曲。
*4:ユニバーサル系12曲、ソニーBMG系10曲。ちなみにアーティスト単位にすると圧倒的にユニバーサル有利になるのでそっちは書かないどく。
*5:今度出るあみーゴのBOXはまた事情が違うが....
*6:本来は90年頃短期間に大量に発売された、12cm盤に映像信号を5分間まで収録できる、シングル盤レーザーディスクというべき「ビデオ・シングル・ディスク」に割り当てられていた規格。そんなもんもう絶対新譜として出るはずもないのだから、かつてベータのビデオ・ソフトで使っていた「U」をUMDビデオ・ソフトに割り当てたのと同じように、別規格で復活させるのは必然だと思うのだが。
*7:だめ! これは神聖なレコード番号だから!

2005-08-15今日なら書けるよ
今日はどうせ内容ないだろうしどうしようと思っている内に、うちにいる時間では久々のとんでもない雷雨。さすがにかなり近いと落とさずにいられない。たとえバッテリー起動していても。天災の恐ろしさを普段から覚悟しておかないと。

ずーっと保留していた他愛無い話題ってのもほんと他愛無いもので、岡村靖幸の「だいすき」が発売されてからもう17年も経ったんだということ。あの曲の中で「へぽたいやー」と叫んでたコたちも全員20歳を過ぎたのは確実で、その事をこっそりブログやSNSでカミングアウトしてる人もいるんではないかと何気なく思ったわけです、10日頃。それ書こうと思ったらAudioscrobblerの改新やセキュアCDや営業疲れに邪魔されて.....まぁそういうわけで、毎年....いや2002年以降はこの時期を「トラウマ・アニヴァーサリー」と呼んでるわけだから、あえて逆説的にときめく事を書くのもありじゃないかと思って。えっ、「だいすき」がときめきの象徴って? 確かにそうだろうな。
同世代もしくは自分より年下の世代の男性ミュージシャンに注意を注ぐということを、90年代の始め頃には殆どしなくなっていて。裏返すと、その頃はまだ自分の表現者としての可能性に朧げながら酔ってたということだろうか。そんな時期でさえも、岡村ちゃんの3rdや4thは新品でしっかり買ってたし。自分の周りに「プリンスかぶれ」とか言って批判的な立場をとる者が増えたりすると、かえってそのストイックさを擁護したくなったりして。もちろん、同時代ヒット曲のレパートリーが殆どないカラオケでは彼の曲を重宝した。U君の家に遊びに行った時にさえ「だいすき」を歌って、「意外と胸キュンな曲で見直した」とか言われたりして*1
ここからはかなり深刻な内容になってしまいますが。
丁度「だいすき」がヒットした頃だったか、我が人生において初めて真剣に結婚願望が芽生えて。具体的に誰とというわけではなかったが、恋愛面で相談相手になってくれた人はいたし、実を言うと当時のバイト先で一緒だったちょっと年上の人と、真剣にその話をする寸前まで行った。要するに、結婚をすることによって逃げたかった対象があったんだろうと今振り返れば思う。そんな生易しいものではないんだと悟ったのは、結局それから約10年が過ぎた後だったのであるが。それにしてもあの歌詞。本当に共感していたのならば思い切ってそれを実行に移すべきだったと今思う。今それをやったらただの変態おや......おっと、その言葉は口にしてはいけません。いずれにせよ、受身からはじまるときめきは、ろくな終り方をしないものである。
そんなわけでこの曲を聴くといやがうえにもその時の苦々しい想い出が甦ってくるのだが、それも「へぽたいやー」という謎のフレーズ一つで軟化してしまう。ポップ・ソングの魔術って凄いんだね。
先の岡村ちゃんタイーホのニュースには「しょうがないよな」と首を上下させるしかなかったのだが、それでも同世代故、迷走されると気にならずにいられない。尾崎トリビュート・アルバムでの「太陽の破片」をたまたま店で聴いた時、ついつい歓喜の叫びをあげずにいられなかった自分故。
そろそろiTunesに「だいすき」を戻すとするか。新たなときめきの序章のために。
*1:その後部屋に戻ってとんでもないことをしてしまったのを、今では非常に反省している。具体的に書くとお互いにとって痛すぎるのでやめとくけど。

2005-08-16歩く死に神
笛ラジのサーバがずっと落ちてて聴けないー。つーか、かかる曲の種類に限界が見えてきたような気がするし。というわけで、買ってきたものの未整理のネタとか、色々と頂いた音源をチェックするチャンスかも。ただこんな怠いと手も動かせないよぉ。勇気を恵んで下さいっ。
おっとこうしてられない、本番まであと19日。そろそろちゃんと演出考えないと。

11日から12日にかけ、セキュアCDに抗議する意味をこめて東芝ソング晒しオンパレードをlast.fmサーバにぶちまけたのだが、その1日目に流れたクイーンの曲「デス・オン・トゥー・レッグス」についつい感情移入してしまう。まぁ、あまりにもクイーンの曲がかかりすぎるので(ビートルズ、ビーチ・ボーイズと共に)、2日目には端折ってしまったのだけど。
この曲は、私が生まれて初めて手にしたロックのLPである『オペラ座の夜』のトップを飾るという記念すべき曲でもあるのだが、滅多に曲の中でマイナスな感情を露にすることがないクイーンにしては珍しく、あからさまな悪意に彩られた、殺気立つナンバーに仕上がっている。昨年紙ジャケでリリースされたCDの解説で初めて知ったのだが、どうやら初期のまずいマネージメントに矛先が向けられているらしい*1。大体アーティストがブレイクして、4枚目のアルバム位になるとエゴが露になり始めるというのはよくあるパターンである。メジャーなJ-POPの人達でさえそんな感じだ。
訳詞を読んで納得したのだけど、そういえばクイーンのアルバム*2に限らず、ワーナー=パイオニア(当時)から出ていた洋楽のレコードって、訳詞がまともに掲載され始めるのは恐らく80年代中期からだったような気がする。例えばプリンスの場合、『1999』(82年)までのアルバムには確かに訳詞が付いていなかったし、それを踏襲してか"Forever Young"シリーズで再発したCDにも訳詞が付いていないはず。『1999』の場合は、99年にリリースされた「完全盤」CDにて初めて訳詞が掲載されているが、他のアルバムに関しては93年に出たベスト・アルバムに入った曲を除くと、未だに訳される機会を得ていないはずだ。
クイーンやイーグルスみたいに、トップ・プライオリティでしかも歌詞が重要とされるアーティストに関しては70年代中期から訳詞が付いていたような気がするけど、ツェッペリンやパープルやストーンズ*3やクリムゾンやイエスやEL&Pやビーチ・ボーイズ*4等に関しては、他社に発売権が移動したり、CDがリマスター再発されたなんてケースが訪れるまで訳詞掲載がなかったはずである。いや、東芝やソニーに比べるとまだまだ奥手だったというのが正直な印象。若い会社のくせしてカタログ的にあまりにも豪華過ぎた故、そっち方面まで面倒を見切れなかったということだろうか。
訳詞を読むってのはパッケージ・メディアとつき合う上での醍醐味の一つであるし、明らかに間違った訳であっても原詞と向き合いながら脳内で修正するという楽しみもある。音楽が無形化してしまうとそういう楽しみともおさらばしなきゃいけなくなるんだよね。無論、ダウンロードした人にコードを知らせてwebサイトでチェックできるようにするという手も考えられるのだが、ややこしい弊害がいくらでもありそうだし。歌詞カードのレイアウトひとつとってみても、立派なポップ・アートとして成立してる例はいくらでもあるんだから。
そんな余計なことまで思い起こさせてしまったこの曲が不意にカットアウトされた途端、「うつろな日曜日」のおどけたピアノのイントロで緊張から解放される瞬間もたまらないのだけど、その代りに流れ出したのはピンク・フロイドのサイケ幻想が爆発する「バイク」でした。はい、そんな聴取生活を送ってる私をお許し下さい魔王ビールズバブよ。
*1:あからさまな個人的悪意の楽曲化という点でこの曲を越えるのは、マイケル・ジャクソン「D.S.」とプリンス「ボブ・ジョージ」位だと思う。もちろんヒップホップやラップは別の話だが。
*2:82年の『ホット・スペース』までは、ワーナーのエレクトラ・レーベルより国内盤がリリースされており、それらは87年になって東芝からLPで再発されると同時に初めてCD化(但し数作ワーナーからのCDもあり)と相成った。
*3:ストーンズ・レーベル設立後、77年の『感激! 偉大なるライヴ』(『ラヴ・ユー・ライヴ』)まで。
*4:72年の『カール&パッションズ』から78年の『M.I.U.』アルバムまで。

2005-08-23ポールを埋葬したのは「80年代」ってやつ
既にいくつかの音楽マニア系サイトがネタにしてるようだけど、ポールのこれ。ポール・マッカートニー程の年輪を重ねた人さえここまでの悟りに達するというのが自分的にはショックで。きっとこれも『スマイル』の副作用なのかもと勘ぐりたい気分ではありますが、ちょっと物言いしてみたくなった。一応、件のアルバム『プレス・トゥ・プレイ』(86年) *1を引っぱり出して、堂々と聴いてる事を晒してますが。
86年っつーか80年代全体を通して、ポールにとって迷いの時期が続いたことは確かだ。日本でのタイーホ劇に始まり、僚友ジョン・レノンの損失、それに伴う隠居にウィングス解散と、ただならぬ始まりであったが、二度もデュエットの機会を得たマイケル・ジャクソンにビートルズの楽曲著作権をかっさらわれて、しかもその内の数曲がCMに使われ、ポールの意向と反する位置に駆り出されてしまう。他にもEMIによる姑息な印税管理などのせいで、ビートルズに対する気持ちを制御できなくなっていたのは確か。ジョージやリンゴとの関係も一時的にではあるが再度悪化したり。
肝心の創作活動でも、大失敗作の烙印を押されている*2映画『ヤァ! ブロード・ストリート』(84年)でよせばいいのにビートルズの楽曲をリメイクして、ファンからも冷たい視線を浴びまくり。私だって例外ではありませんでした。この時期のポールに関しては、リアルタイムでは完全に冷めていたもんね。
そんな時期に制作された、映画のサントラに続くアルバムがこの『プレス・トゥ・プレイ』である。ジョン、いや厳密に言えばウィングス時代のデニー・レインに代る曲作りのパートナーとして迎えたのが、10ccのエリック・スチュワート。いくら同世代で出自が同じ所とはいえ、お互いに萎縮し合ってるのが見え見えのコラボレーションに終ってしまったのが、今となれば悲しい。共同プロデューサーとして迎えたのが、ジェネシス、ポリスなど時代の音*3を手がけていたヒュー・パジャム*4。結局彼の個性に譲ってしまい、ポールらしさが完全に失われた結果となってしまったのは、当時から悲しかった。
ジョン&ヨーコの『ダブル・ファンタジー』を借りてみました的アートワークといい、第一作シングル「プレス」のPVで突然アポなし地下鉄乗車撮影を行ったり、次のシングル「プリティ・リトル・ヘッド」のPVではイントロで「シーズ・リーヴィング・ホーム」を引用したり......確かに今考えてみると迷いである。そんなに迷わせた1980年代なのである。
迷いの80年代が生んだミュータント・ロックの幾つかのかけら?クイーン『ホット・スペース』とかニール・ヤング『トランス』(共に82年)とか-が意外な所から再評価に結びついたり、逆に当時は凄い作品と賞賛されたプリンスの『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』(85年)に今では懐疑的評価が少しながら見受けられたり、まぁその人にとって80年代をどう生きてきたかが迷いを振り切れるか否かのポイントであるとは思うんだけど、このポールのアルバムに関しては、どうしてもすっきりしないところしか残らない。本人にもそう言われちゃ、素直に引き下がるしかないか。何をやっても思いっきりのいいところとその守備範囲の広さが私にとってポールの最大の魅力であるわけだけど、例えば『リヴァプール・オラトリオ』みたいなクラシックとか、ファイアーマン名義作や『リヴァプール・サウンド・コラージュ』みたいな前衛路線にしても、苦もなく楽しんでる余裕みたいなところが感じられて憎めないのだけど。そういう態度で中庸なポップ・アルバムを作るとろくなことないんだよなぁ。「アイム・ダウン」「へルター・スケルター」や「モンクベリー・ムーン・デライト」「スピン・イット・オン」等で解る通り、ポールがキレると徒者ではなくなるのだけど、このアルバム収録の「アングリー」はどこかキレぶりも空回りだし、サイケ期ビートルズを意識した感じの「ハウエヴァー・アブサード」も翌年ジョージが発表した「FAB」を前に見事に玉砕。
結局その後、ロシア向けに制作したロックンロール・アルバムとか、エルヴィス・コステロという意表突き過ぎのソングライティング・パートナーを得た事などにより、再びポールのエネルギーは高まって行くのであるが。若い頃「愛してくれるかな、食べさせてくれるかな?」と悲観した年齢への到達まで遂にあと1年となった今でさえ、そのエネルギーは加速中であるのだから凄い。だからこそ今度のアルバムが楽しみなのだ。ここまで本気になってるっつーのに、セキュアCDでのリリースは飲んでしまうんっすか。
明日余裕があれば、この話に絡めた個人的80年代観をもう少し書いてみたいと思っています。

あとポールの話をしたらどうしてもここにリンク貼りたくなってしまうので(ごめん! 8年もそのままですし......)
*1:ちなみに93年の来日公演の際CDを買うまで入手しなかった。
*2:のにしっかりDVD化もされている辺りは、さすが抜け目ないポール。マドンナとは違うね。
*3:「最先端」とは言わない。
*4:この人の名前の読みを「パッドガム」と記してしまうと、自分がある書籍に感化され過ぎであることが露呈してしまうのでやめておこう(爆)

COMMENTS
DJまつたけ: 「ヘルター・スケルター」でのポールのキレ具合はすごいですね。
曲の最後で、リンゴにもキレが伝染してますしね。

丸芽: あれは全員おかしいですね。ジョンは何故かサックスで変な音を出しまくってるし、ジョージは頭の上に灰皿のせて火をつけスタジオ中を走り回ってるし....これも「スマイル」の残り火?
「ホワイト・アルバム」はそんな時期の混沌せずにいられないエネルギーを敢えてむき出しのまま提示したという点で重要すぎる作品だと思いますよ。

2005-08-24Unfreedom of '86
涼しくなってきました。と同時に「飲ま飲まイェイ」というフレーズもそろそろしっくり来なくなってきた。アレが耳に快かったのも、やはり暑過ぎたからなんだな。例年はこの時期に来阪しているのだが(ライヴ目前ということで今年は早めに)、むしろ今関東地方にいてよかったという感じ。

なっちゃん(おめでたい方)の出てる某新聞のCMの最初の文句がさりげなく「お魚返して〜」に変っていたが、まさかクロマティからクレームがついたからではないだろうなぁ(えっ違うって? 「こらまてー」だって?)

さてと、予告通り86年回顧記だ。と言っても、何となくときめいちゃってる今の自分に、この頃のことをうきうきして語れる資格はないんだけど、しょうがないよ。ポールにさえないアルバムを作らせてしまった時代がどんなだったかを思い起こさせるために。ちなみに自分にとって80年代ワーストな年は87年でその次が84年*1と思っているのだが*2。86年はむしろ自分としては上手く動けたはずなんだけど、父そして伯母を失った事をきっかけにヤな想い出だけが残ってしまったのである。
昔ルル網に「Thoughts Playback」という、かつて書いてた日記からピックアップしてその徒然の思いを回顧するというコンテンツを作っていて、今は色々あって撤去しているのだが、それを見返してみれば大凡の記憶が甦ってくる。教授サンスト最終回でテープが流されたこと、9月にプリンス初来日公演を観に行ったこと、父の仕事のコネで部下の結婚ビデオ*3を編集したこと、4トラックMTRを買って怒濤のように曲を作りまくったこと、7月に今では伝説となってるプリファブ・スプラウト来日公演を観に行って、前の列にクロマティがいるのを発見したこと、ジャイアント・ジェリービーン・コップアウトのシングル"Awake In A Dream"*4を神保町の某中古レコ屋で100円で買ったこと、マックス・フロスト&トルーパーズのLPを中野の某店で買ったら中身が『アビイ・ロード』だったんで仕方なくELOと変えてもらったこと......後は相変わらず横浜大洋が不甲斐ない試合をしたとか個人的ダメ事項を書きなぐるばかりの日記。開いてみてもどうにもならない。
こういう美味しいことし盛りの年頃に全く能動的素振りを見せなかった自分をほんと情けなく思う。大量に作った曲にしたって、今振り返れば殆ど書きなぐり。某スポーツ選手にありったけの妄想をぶつけた歌とか、恐らく一生開帳することはないだろうな。どれもこれも、2年前にときめきを失った後遺症だと思いたいが、思っちゃいけない。自分の不甲斐なさが全てに尽きる。結局父の死後2年間は、創作活動さえ全く出来なかった。家族を失ったことが逆に能動エネルギーに火をつけりゃよかったものを。一人っ子の悲しみだよほんと。
このようにネットが道を開いてくれた今からすると、何でも言えるようにな っちまうんだから困ったものだ。若かったからこそ本気でリアル版ソーシャルネットワーキングをやるべきだったんだけど、自分の置かれていた状況に満足しすぎていたからこそできなかったんだろうな。勿論調子に乗りすぎてスーフりみたいになるのはもっとヤだけど。
今、やっとそんな気持ちをふっ切ろうという段階に来ている。何もかも、押しの一手で行かねばならぬのだな。勿論、老いたと思ってしまったら負け。自分はまだ『プレス・トゥ・プレイ』を作った時のポールの年齢に達してないんだからね。つーことはまだ最低20年あきらめてはならぬと希望を持とうと。

音楽的86年回顧に戻るが、個人的にはこの年最もよく聴いてたアルバムが何を隠そう渡辺美里の『Lovin' You』だったのを堂々と言わねばならぬ。沈みがちな心を同世代の歌姫に慰めてもらうのは幸せなことだったのだ。このアルバムを愛聴していたからこそ、後に岡村ちゃんがソロで出てきた時共感せずにいられなかったわけで*5。あとブルース・スプリングスティーンのライヴ5枚組とか。そんなもんだったんだな。これで何となくポールに同情の余地が出来た気がする。その一方でファルコ「ロック・ミー・アマデウス」とかバルティモラ「ターザン・ボーイ」とか、妙な洋楽シングル・ヒット曲が80年代最も多く生まれた年もこの86年だったと思うわけで、その辺の曲に対する尽きない愛情が今「マイアヒ」を聴いて再燃してるのではという気がする。あと回顧的にはT.レックスを集中的に聴いていたな。
うん、確かに今の方がずっと「やる気ある生活」を送れてる気がするのは確かだな。この調子で、てっぺんを見るまで何とか続けて行きたいです。
*1:最もヤな出来事が起ったのは後者のことだったが、オーパーオールで見てみるともっと情けなかったんだな、87年は。
*2:ついでに2002年を添えると我が生涯ワースト・3イヤーズの出来上がり
*3:BGMにアソシエイションやサジタリアスを選曲。うーむ、全くもってヤな奴でしょ。
*4:某コンピに隠しトラックとして収録されている。同CDのPケースを何とかすると同シングルのレーベルの写真が......
*5:後の小室ファミリー隆盛に対して同種の感情を持てなかったのは、時間が経過しすぎたのと自分の心境の変化故に他ならない。

2005-08-30さらばパッケージvs.こんにちはセキュアCD
最近リアルタイムはおろか、一応録画してはあるもののわざわざ後でチェックすることもなくなった「あたしンち」ですが、こんなことになってたのねいつの間にか。さすがにOPテーマを歌う「あたし仮面」は一度聴いてお見通しでしたけどね。その後の展開がいかにもテレ朝らしいっつーか。
それよりもこの曲、配信オンリーなんですか? 一応他のプロジェクトで他社からもぼちぼち出してた小泉さんとはいえ、OPのクレジットはビクターになってたはずだから、権限は犬にあるわけだけど、責めたくないのに責めずにいられないよ。ここまでやってパッケージを放棄なんてさぁ.......いや、責めるべきなのは犬じゃなくてテレ朝ミュージックですか。最近あちこちでJ団体並にめちゃくちゃ言われてるからって意地はらなくても。日テレに巨人、CXにアナ育成、TBSに報道方針、そしてテレ朝に音楽出版....各々抱えてるんだなぁ、取り扱い注意ネタを。NHKにはNHK、か?
となるとひょっこり顔を出すのが、そこにつけ込みカヴァーを録音して「よいこのテレビヒット集」みたいなコンピに収録し発売するコロ(......以下略......)。 確かに最近「C社版カヴァー」のマニア、ちょっとだけど出てきてますけどね。それを売りにして、ある意味マニア対象のコンピに収録したりして。
まぁ、しんちゃんとかドラえもんとか戦隊ものとかの縁があるから、C社との間には何ら問題ないと思うんだけど、そしたら今度は小泉さんと犬があまりにも可哀想になるっつーことで......どう悲しんでいいのやら。
つーわけでかなり萎えた。辛うじてみかんは別だけど。川島の殉職(?)はいつだ? 水田さんの人生が安泰にドラえもんだけに捧げられる事になる日を私は待っているよ。
ついでに、前OPのキンモクセイですが、別に過大評価してるわけではなくて、たまたまここ5年間にデビューした全員日本人男性のバンドの中では、最も音源所持率が高いというだけですんで(マキシ2枚だけ、しかもどっちも中古買いですけど.....)

さてと、あまりにも気分にむらが多いのでやっぱストーンズでも聴かないとやってられないと思い、買って....いや、タワレコの埋まったカードでただゲしてまいりました国内盤セキュアCD! いくらストーンズと言えども現金は出せないさ*1。今のところダウン寸前のポータブルに入れて、それをコンポに繋いで再生してるだけなんですが*2、回し始めの段階でCCCD特有の異常アクセス音がちょっとだけ聴こえるとはいえ、音質的にはそれほどでも.....まぁストーンズですから、音質面ではあまり大した事は言えないんですけど。というわけで次なるただゲに向けて、9月14日まではHMVでひたすら買物(min7000円。勿論Wポイントデーに出くわしたら有効に使う)ということになりそうです。カメオBOXが入ってればいいなぁ(他店より絶対高いと思うが...5桁だったりして)。
あ、9月新譜で自分的にはストーンズやポールや達ちゃんと同等に重要作がありますが、それはタワレコでもHMVでもないところで買うと決めてます。なぜって、過去2度もそこでポスター貰ってるから(ふふふ......)と、冒頭へと輪廻(解るよね)。
*1:それ以前に、給料日前日で全壊状態。給与明細見たら、辛うじて6月度よりちょっとましという程度。
*2:あとで例の如く同様のルートで取り込むつもり

2005-08-31全身からふわーっと力が抜けて行くような
ちょっと溶けてきました。最後の夏の日(謎)。

結局、ポータブルをそのまま音楽用CD-Rレコーダーに繋いでCD-RWにダビングして取り込むという安全策を採用。今朝もばしばしiPodでストーンズ。さっきもばしばしiTunesでストーンズ。無茶はしませんとも、Macに入れる、みたいな。
昨日池袋のタワレコに行った際、とある新人バンド(まだ日本盤出てない)のアルバムが一推しされていたので近づいてみたら、例の輸入盤CCCDに必ずついてるマークと「Content Protected」の文句が目立つように表示されていた。EU盤の場合は「Copy Controlled」となってる部分が、フー・ファイターズとかのUS盤の場合はそういう風に表示されているのが解ってたので、ああこれはUS盤だなぁと。で、手にとったら、レーベルがヴァージンではないか! 念を入れてチェックしたらやっぱり「Printed In U.S.A.」と書いてある。散々抵抗していた米国のEMI系レーベルまで遂に屈してしまったのか? ストーンズやポールの米国盤はいったいどうなってしまうのだ? うかうかしていられない。
以前、フィン・ブラザーズのUK盤に関してmixi経由でこういうネタを書いたのだけど、それ以来英国のEMIは自国民にだけ安全なCD-DAを提供している卑怯な機構だというイメージが焼き付いてしまっていたが、今度は消費大国アメリカにまでとばっちりが。東芝EMI以外の全ての日本の音楽提供機構と音楽ファンが安直に浮かれている間に......もう、どうなっているのやら。浮かれてちゃいけない、真剣に行動を起こさないと。
東芝EMIのセキュアCDに関してもう少し補足すると、商品チェックだけではわからない帯裏の部分に、パソコンでの使用に関するお問い合わせ先としてマクロヴィジョンのユーサポのアドレスが記してある。やっぱり新手のCDS方式だったというわけか。従来のCCCDを裏返すと真っ先に目に入る細い線(セッションの区切り)がない分、確かに判別しにくい。盤面にはCDのロゴもCCCDであるという記述もない。既に持ってる商品では、スウェーデン・ヴァージンから出たサイケのコンピ「Who Will Buy?」や、韓国EMIから出たイ・ソウンの第4集「Think Of Me」が同タイプと思われる。あとカナダBMG盤のスローン「Action Pact」*1ももしかしたら。まぁ、それらの作品に関しても、再生に関しては慎重に注意を払いつつ、安全に扱えるメディアへと移植して音楽自体をめいっぱい楽しんでいますから、作り手自体に対してアンリスペクトなんて絶対してません。この姑息なコントロールの鎖が完全に引きちぎられる日の到来を願いつつ。
そうそう、今日が発売当日(日本での。全世界は9月5日)にも関わらず、先行配信された曲*2以外の曲を何らかの形でiTunesとかその手のものに移植して楽しみ、それを晒してるストーンズ・ファンの数はもう2桁に達してるんだよ。意味ないじゃんCCCDなんて。

昨日ちょっとだけ触れた犬のマークのレコード会社についてだけど、実はとんでもない祭りに巻き込まれていたのね。随所で騒がれてるのでわざわざ突っ込むまでのことはないけど、パクリに関してそこまで意固地にならなくてもという、享受する側のアティテュードに対する歯痒さはある。これに関しては、明日以降にでも余裕があれば。夜遅いけど、これからビジネスの電話をかけなきゃいけないので。
*1:これにはCCCDである旨が全く記されていない。この商品をHMVで買った後タワーに行ったら、同じ商品にタワー側で貼ったと思われる「このCDはコピーコントロールCDです」シールが付いていて萎え.....ちなみに日本盤が発売されていないという悲劇のアルバムでもある。
*2:そちらはもう全世界で1000人近くの人に聴かれ、晒されている。

2005-09-03外は賑やかな花火
でもやっぱ音を録るだけなら住宅密集地は向いてないと思う。

朝じっくり寝られたので救われた感じだが、昨晩までの鉛のような気分が抜けなくて、昼食後iTunesで『ペット・サウンズ』を丸ごと流している*1内にまた眠りに。結局目が覚めたのは、電車が走り抜けて更に数曲後、パープル・シャドウズの「土曜日の午後」が流れて来た時である。まさにタイトル通りだな。本来はこの歌みたいに危険な午後じゃなきゃいけなかったのに*2
景気付けはやっぱりストーンズに限るよ。つーわけでまたもプレイ。新作の曲、もう既にサビの部分が口をついて出てくる曲もいくつかあり、それだけ魅力的楽曲が多いということだな。これはいい傾向である。一体になれてなんぼですからね、いきのいいロックは。おかげで渋っていた明日配布予定の機関紙がすらすらと書けましたよ。明日朝コピーしていきます。

一緒に歌うってので思い出したが、オリコンの週間カラオケ・チャートの1位が40週連続で変っていないという事実*3にはびっくり。最早カラオケで歌われているか否かが最新ヒットのバロメーターとなってないのは確実であり、「カラオケで覚えるために買う」層が配信に活路を求め始めてるのも明確だ。商品を掴めない状態で、重要なファクターである歌詞を把握するにはどうするか。で、「だれかうpしていませんか」となるわけだ。もしくは「曲名+歌詞」でのサーチに向うと。
こんな状態だから、商品を買うことが献身的行為であると信じている人種の筆頭となる秋葉系ピープルがいざ本気になれば大変な状況が出来上がるってもんだな。新人アーティストが予想外の動きを見せたりすると、それを咎めずにいられない人種が暗躍し、結局その新人もスポイルされたり。
誰もイノセントじゃいられないのだな。だからこそ、見てられないんです、最近のメジャー周辺の売れ線シーンは。それにしても先のカラオケ・チャート、20位まで見たら余計訳が解らなくなってくる......まぁ自分も「歌いたい曲がない」と言い続けてもう15年は経ってるよな。
歌詞カードの有無に関しては、大滝詠一御大の有名な話、「ゴー! ゴー! ナイアガラ」の初回盤に意図的に歌詞カードをつけなかったというのが思い出されるが*4、パッケージ衰退の今の時期にこういう試みがもっと行われてもいいんじゃないかと思った。ダウンロード・ビジネスがいかに生き残るかにも関わる事だが、今後は音楽本体を補助するマテリアルの提供(特に活字)に於いて、webの有効な活用がさらに望まれる。勿論セキュリティの問題など色々と解決するべき事は多いと思うが。
*1:大体沈みがちな時って必ずこれをやりたくなるものだ。
*2:ちなみに我がiTunesから彼らの曲が流れて来たのはこれが初めて! これで未だ流れてないGSは音源を持っていないため入れられないスコーピオンとリバティーズ位だな。もちろんメジャー・デビューしてないのは除くけど、......ふふふ(謎)。
*3:詳細はオリコンのサイトで確かめて来て下さい。何せそのグループ周辺で祭りが続いているため、ライヴで身を晒す前日なんかは特に迂闊に書けない.....
*4:さすがナイアガラーは慎重かつ忠実だ。「コーヒーやろう節」をググッても1件もヒットしなかった....というわけで後の話は推測にお任せします!

2005-09-04みんなありがとう。
!で終る程興奮できていないし、かといって「終止符のないメッセージは冷淡である」という誰かさんの意見を尊重しようとも思わない。実行できたこと自体には120%満足しているが、どことなくしこりが残るのは仕方ない。
大いなる損失に襲われなかっただけよかったよね。
まぁ、ここは私的な意見を吐く場所なので、素直に言わせて頂きました。この結果を明日に繋げたいと思います。

便宜上実演カテゴリーに入れておかないとね。

[実演] ルル網プレゼンツ ライヴ・スペシャル Vol.2 「昼下がり童歌選」@mona records (下北沢)

そろそろライヴ・スペシャルをやらねばという気持ちに火がついた春の日、格好のチャンスを得てこの日の為に地道に暖め続けたアイディア。心の中でこうなればいいなと思った事の殆ど全てが、当日うまくまとまり、提供する側としてはこれでいいのだの一言である。
トップバッターを務めたルフランは、まずそのファンの団結力に圧倒された。今までのライヴでもどことなく認識していたが、こうして集める側に来てみるとものすごく実感が。しかも皆予想した以上にいい人ばっかりだし、これからもずっと一緒にルフランを応援していきたい気持ちである。久々にベースも入らないアコースティック・セットで、所々ぎこちなさが目立ったものの、休日の午後に相応しいハートウォーミングなムードに満ち溢れたいい感じのステージだったと思う。笛フィーチャー率も今までで一番高く、うれしくなってしまいました。
2番手のはしもとかよさん。実は今春のClever Cherryのライヴで見た、演奏そのものの表情の豊かさに感激して、久々の弾き語りをお願いしてしまったのだが、こちらも予想以上に素晴らしい。個人的に最近はまり状態である一連の独白系アコースティカ(?)に相通じるものを感じさせつつ、京都娘ならではの純白さは独自のもので、ルフランのフレンドリーな乙女ワールドを上手い具合に引き継ぎながら、捻れポップの道へとその場を誘導していく。今回のライヴに於いては色々な方面でお世話になって、改めて感謝の嵐。
そしてトリを飾るくつした。捻れつつ爆発の方向へと加速する風は実はまっすぐだったという、意表を突く魅せ方はさすがである。と言っても、やはり野外みたいに思いっきり壊れられないし、ある程度ハートウォーミングなムードが残っていたからこそ、実直なメッセージはかえって伝わり易かったと思っていいだろう。
以上、どこがどう繋がるのだろうと思われるかもしれなかったこの3アクトが、終ってみればしっかりと繋がっていたのに気付いた時は我ながら感動した。改めて、お疲れさまでした。
そして、来て頂いた皆さん、どうもありがとうございます。ルル網の課外活動は、めげずにまだまだ続くはずです。

あと反省点としてはですね......つーか自分から言い出すことじゃないんだけど、DJやってる間昨日までのやるせなさが戻って来てどうしようもなくなったのは確か。ルフランのファンの皆さんにある程度助けられましたね。

2005-09-16ブラザー・ジュリアスに今日の日記を捧ぐ
金曜の夜というのになんとwebサーバがプチダウン。Bフレッツ生活を始めてからはもちろん初めてだが、そんなこともあるもんだなと思いつつ再起動を繰り返したり、iMacの方でも試してみたり、いろいろ設定をいじったりしながら狼狽しましたよ。日中かなりテンション高かったからその延長とも言えますが。結局20分後にはあっけなく復活したが、一夜明けてもそのままだったらどうしようと。ケータイからはてなに書く術は取得してないんで。iTunesもどうかなっていて、殆ど流れない一枚屋GSザ・ベアーズの「港のドロシー」がダウン前にかかったと思ったら、復活して暫く後にそのB面曲が流れたり、奇しくもそのいずれの前後にも流れたのがチョコレート・ウォッチバンドだったり。不思議なものです。
そもそもそのiTunesランダム選曲でファイアー(ストローブスの前身とも言える60s英国のサイケ・バンド)の"Father's Name Is Dad"が流れてきたのが始まりだったのだが、曲名欄を見たら"Father's Name Was Dad"となっていて、あれっ? 晒されたらどうしよう、一応チェックするかとlast.fmに接続してファイアーのページを開いたら、その途中でサーバが逝ってしまったと。まったく人騒がせなファイアーだな(ブライアンとは関係ないが)。確かに、この曲をUKサイケの闇コンピLP"Chocolate Soup For Diabetics"で聴いてから20数年間、"Father's Name IS Dad"として認識していたし、英国製のMOJOの4枚組BOXにもその曲名が記されていた。しかし米国ライノから出た「ナゲッツ2」BOXに於ける表記は"Father's Name WAS Dad"。iTunesにこの曲を入れたときは確かそのCDを読み込んで、CDDBから落としたデータをそのまま使ったはずだ。さらにややこしいことに曲をよく聴いたら"Father's Name IS Dad"とは一度も歌っていない。全部"WAS Dad"になっている。ついでに"Mother's Name WAS Mom"である。
まぁ、闇コンピのミステークをそのまま鵜呑みにして現在に至るというのはよくある話だが*1、こういう場合はオリジナル盤のレーベルを見てみるまでほんと信用できないから困る*2。とりあえずlast.fmの調査では"WAS"の方が多く聴かれているから、そっちの方にしておきます。ついでですがファイアーの聴かれている曲名のリストを眺めていると"The Crazy World Of Arthur Brown"とか"Jimi Hendrix"というのも見つかってワロタ。ただ単にアーティスト名と曲名のタグを逆に入れただけってやつですね。まぁ、実際こんなのもあるから余計笑えるんですが。
えとせの今月のオークション・リスト(邦楽)のコメント、知っててわざとやってるなってのがいくつか見つかって.....自分としては何とも言いません。一応画像が上がったら、盤だけ持っている某シングルのジャケをDLして.....個人的愉しみに加えます。
*1:個人的に60sサイケ最狂の超絶作と思っている(Mikes) Mijal & Whiteの"I've Been You"でさえ、闇コンピに初出の際のタイトルは"I'm In You"となっていて、混乱させられたのか一部"I'm Been You"とか"I've In You"としている文献やサイトも存在している。この場合はコンパイラーの無意識な悪戯と思ってもいいかもしれないけど。何せピーター・フランプトンの曲名だし。
*2:もちろんオリジナル盤のレーベルがミステークだったという例さえいくらでもあるが。

2005-09-20ゆああんだーあれぇーすと!!
いやぁ、ますますマイナー60年代色が強くなる一方の我がiTunesです。聴いてて落ち着くね。
ただ、それだけで流されないのがルル網流なわけで、一般的感覚ではリメインズやモジョ・メンやJ.K.&カンパニーと並んで流れるわけない星井七瀬やトゥートゥーや片瀬那奈が.....つーか那奈タンの「GALAXY」がたまに流れるといかにそれが名曲かをまたも悟る結果になってしまうわけで。 そして歌手としての那奈タンが、ここ数年のエイベックスの必死ぶりの犠牲となった多数の内の一人である悲しみを思い知るわけだ。

そもそもこのコに注目し始めたのはもう6年程前か、ヤンサンか何かのグラビアに載った溌剌とした水着姿を目にしたのがきっかけで、足長娘にホの字の私としてはこれは見逃せないなと。しばらくして「MIU」というスポーツドリンクのCMに出演して逆立ちを披露したのを見て、これは本物だぞ! と。全国的注目度が高まった「奇麗なお姉さん」シリーズのCMはその暫く後のことであった。勿論写真集2冊も喜々として購入。
しかし、一向に女優として花開かないなぁと思ってたら、突然エイベックスから歌手デビューというニュースが入る。その頃のA社はCCCDマンセー状態のまっ直中にいたから、そのニュースには落胆する以外術がなかった。たとえどんな歌を歌ってデビューしてもである。
話は変わって、2002年秋の新番組として始まったドラマ「逮捕しちゃうぞ」。これはアニメ好きの間では映画「デビルマン」以上になかったことにしたい代物らしいが、逆に私にとっては21世紀に入って唯一真面目に第一回から最終回まで見倒した連ドラとなった(しかもDVD箱欲しかったりするし)。原作のレトリックを見事に破壊と他人が言おうが、原沙知絵が美幸の役をやったというだけで個人的にはもう大事件でしょうがないのだ。彼女や滝沢沙織にはもっともっとコメディエンヌ振りを磨き上げてほしいと思う。その「逮捕しちゃうぞ」のOPテーマとして使用された曲が妙に耳に残ったので何かなぁと思っていたら、第3回辺りの放送でそれが片瀬那奈のデビュー曲「GALAXY」であることが明らかになった。うーむ、なるほど。
発売されたその曲は当然CCCDだったので買わなかった。しばらくしてツタヤのバーゲン・ワゴンを覗いていたら、そのCCCDが格安で売られていたので購入し、それが我が棚を浸食した初のCCCDとなったばかりか、続くシングル「Babe」はジャケットのあまりの美味しさに衝動を押さえられなくなり、特典DVD付きとは言え新品買いした初のCCCDとなる。ちなみにこれの盤面は3種類の異なったデザインが採用されており、買うまでどれが入っているか解らないという仕組みになっていたが、幸い最も美味しいデザインの盤を手にすることができた。
その後アルバムや数枚のシングルが続くも、相変わらずのCCCD攻勢に加えて曲そのものにもデビュー曲程の魅力を感じなくなり、買い手としては自然にフェイド・アウト。末期に出したかつてのアイドルのカヴァー集とか、付け焼き刃としか思えなかったし。やっとCD-DAで出たのはベスト盤だった。「GALAXY」をCCCDをかけることなく聴けるという理由で飛びつきかけるも、結局気持ちが再燃することもなし。やっぱ、エイベックスの扱い方がいけなかったのだとしか言い様がない。
昨日の朝、南アフリカを紀行する番組に那奈タンが出るというので早速録画チェックすることにしたが、肩書き「女優」ってそれでいいんかなぁ。自分を象徴するようないい役に巡り会えるのはいったい何時のことになるのやら。番組自体は結構密度が濃くて満足したんだけど、那奈タンらしい美味しさが伝わってくるとは言えなかった。結局初期のCMで見せた溌剌さを期待せずにいられないんだな。
それならもっと若くて新鮮なコを探せばいいって? はい、目は光らせてますが、今はもっと別の形のときめきが欲しいもので。

2005-10-01皆さんが期待してらっしゃること
を率直に書くと、せっかくの幸せな気分がスポイルされてしまうので当分(と言ってもあと2日位)書かずにおきます....まぁ、RSS引いてみて他のブログとかをつぶさに見れば私の見解など知る必要なくなると思いますが。それよりも、今日出会った歌姫達のことを優先的に書くのが礼儀ってものでしょうが。
いずれにせよ、人の命に関わることを示唆するのは例えどちら側であろうが良くありません。

[実演] 華満開リターンズ!@HOT SHOT (大久保)

前回の華満開はこちら。この時の素敵な出会いが、また新たな奇跡を呼び起こすか.....決まった時からもううきうきしまくってた今日のライヴ。monaイベントで配った機関紙を始め、随所で今日のライヴをプッシュしてきました。終わった今言うけど、来なかった同胞はきっと後悔するよ。それほどまでに特別な夜だった。
まずは前回同様木村圭見さんからスタート。今回は関西からやってきた歌姫、Masacoさんとのタッグという形での出演。彼女の歌は80年代青春ポップスを思わせるひたむきさに溢れ、今時のポップにない新鮮な雰囲気を称えていたけど、もう少し工夫してみたらもっと美味なものが出来上がるのではという印象。まぁ、しょっぱなですからね。圭見さんは前回のライヴほどの冴えが感じられなかったという気もするけど、こっちが舞い上がりすぎていたからしょうがないか。ただ、二人が共演した「恋のフーガ」では、そのバランスが不思議と歌謡曲の王道的感覚を作り上げていてかえって新鮮だったかも。ラスト前には今日のプレゼントとなったお菓子をテーマに、いつもと違う爆笑トーク(眼鏡っ娘もあり!)で盛り上げてくれて、これで救われた。願わくばもっと聴いていたかったな。長く聴けば聴く程絶対良くなってくるはずだから。そしてCDが出来上がるのが楽しみだ。「ミチビキエンゼル」*1 という奇跡的な名曲はもっともっと聴かれるべきだから。
2番手は今回が初めての遭遇となる男女ユニット、みねうち外科医院。実はライヴ前日まで2番手が誰であるか情報が全くわからず、HOT SHOTのサイトで知った途端web情報を探索しまくったり、mixiでまでサーチして足跡つけちゃったりとプチ盛り上がり状態。仕方ないです、歌姫二人に導かれたわけですから。ソロ・アルバムもリリースしているフェネギーさんの70年代フォークというかビートルズっぽいバックグラウンドも感じさせる歌世界(まず最初に連想したのはシャ乱Qだったが....)に、絶妙に絡むコケティッシュな魅力のおもちゃさん。当然二人ともユニット名に相応しいコスチュームで存在感抜群だ。まず最初に歌ってない時のおもちゃさんの表情作り(女優としても活動してるって、よく解る)にやられてしまい、それが入り口となって自然と歌世界に入り込んでしまう。最後の曲「愛は地球を5周する」の内容には大いに勇気づけられた。その位大きな心を持たないとやっていけないんだな、「ひととひとの関係」って。
その余韻に浸っている(&おもちゃさんに問診票を提出している)間に、いよいよトリのさくらかおり登場だ! 着々と数を増やすかおりんシンパの多さに場内の熱気も高まり、そんな中MCで一旦和ませてのスタート。しかも先の圭見さんのお菓子トークのフォローから始まるという心憎い演出! し、しかし.....全てはシンガーさくらかおりの恐るべき成長ぶり開帳への序曲であった! ここにきてピアノのみのバックという最小限スタイルに立ち返り、その分ヴォーカリストとしての完熟をまざまざと見せつける。アイドル、秋葉系、縦ノリロックと、あらゆるスタイルを試しつつ吸収し、その都度新たな聴衆を魅了する彼女の真のカリスマハニー性が、この夜とうとう花開いたのである! 自分の心情をカムフラージュすることなく歌の世界に注入し、ありのままの表情で具体化する。その一つ一つの言葉には横入りできる余裕もない。ある意味先の「愛は地球を5周する」の対極と言うべき一曲「無表情のぼやき」には、特に胸を直撃された。やっぱ、こういう「ひととひとの関係」を一度実体験してるとさすがにね。でも、その後の笑顔でけろりと癒されるわけだ。バラード曲における表現力も遥かにパワーアップし、ますます次のステップへの期待感が募るのだ......願わくば、公会堂クラスで観てみたいなぁ。
というわけで期待していた以上に素晴らしい一夜となりました。みんないい人でした、どうもありがとうございます。
*1:現「ロケットエンゼル」

2005-10-05恥ずかしいカムアウトにわざとは付き物
リスクを承知でヤバいネタをびしばし別の所に書いてしまうと、ちょっとこっち向けのネタを想起する勇気が失せるんですが(いーもん! 今は久々にあっち側の居心地がいい時期にきてるの!)、今日は一応昨日思いついてたネタを記しておくことにします。
ニーハオ! のアルバム「Gorgeous」のラストに収録されているラモーンズの「ロックンロール・ラジオ」のカヴァーで、2番の頭を「John Lennon, T.Rex & ニーハオ!」って思い切りシャウトしている。この謎は日本盤のラモーンズCDの歌詞カードを見れば解けるのだが、「T.Rex & ......」と聞き取り不可能状態で誤魔化されているわけだ(最近のは直っているのかな?)。そこに自分たちの名前を入れちゃうニーハオ! 、可愛すぎ!
そこで実際何と歌っているかというと、「John Lennon, T.Rex & Ol' Moulty」と歌っているのである。このMoultyとは、ストーンズやビーチ・ボーイズと映画で共演した経験もあり、ホワイトハウス宛にプロモ・レコードを送りつけたという早すぎたパンク・バンド、ザ・バーバリアンズのドラマーだったヴィクター・モウルテンのことである。この人、ただのドラマーではない。事故で左腕を失いながら、それを逆に売り物にしてドラム・スツールの前で熱演し続けたという伝説の人物である。片腕ドラマーはその後も数人ロック界に現れることとなるが、モウルティの場合は元祖パンク・ドラマーとしての意地なのか、ハンデを笑い飛ばすような破天荒な行動を繰り返して更に伝説を作ってしまったのである。まさにラモーンズのリスペクトの対象にうってつけの奴なのだ。
66年にバーバリアンズ名義で発売されたシングル「Moulty」は、彼が延々とその人生経験と生き様を語っているというドキュメンタリー風ナンバーで、バックの演奏は後にザ・バンドとなるレヴォン&ザ・ホークスによるものとされている(真偽諸説あり)。彼としてはレコードにするために録音したつもりはなかったのだろうが、結局そのシングルは発売され、それを知った彼はレコード会社の社長に向かって思う存分キレまくったらしい(レコードを投げつけて割りまくったという説あり)。パンクだ。その後も彼のパンクな生き様は続いたらしいが、一方では家業の洗濯屋か何かを継いでいるという噂も。いずれにせよ、ジョン・レノンやマーク・ボランよりも生き延びた*1のは確実のようで、それは凄い。
ラモーンズのオリジナル・メンバーの内3人も世を去った今、ロック界のカッティング・エッジに色違いジャージを履いた3人の乙女が.......その象徴としての「ニーハオ!」の一声。爽快だ。
*1:ラモーンズのオリジナル・ヴァージョン(ちなみにプロデュースは、フィル・スペクター)が出た80年の暮れ、ジョン・レノン射殺。蛇足ながらYMOの「増殖」に登場したパンダ、大平首相、林家三平(一応カムフラージュされているが)が次々に亡くなったことが話題になったのもこの80年である.....こわーい。

2005-10-23午前3時のハプニング
米国業者との取引に力を入れすぎたせいか、他の事に気が向かわずちょっと意識が朦朧気味であるが(こういう時こそ創作の方に向かわねばいけないのだけど.....)、笛ラジも気合い入れすぎたのかしばらく倒れてるし(ドイツ時間で午前3時頃。よってこの表題)、last.fmもちょっとおかしい。つーか右側がちゃんと表示されない。何か妙なことあったんか? 他のサイトも接続できなかったり極端に重かったりで、皮肉なことに重いときは徹底的に重いmixiが最もスムーズに繋がるという悪循環。日曜の午後に派手な展開は期待できないよね、大体。

今頃気づいたのだが、1989年に発表されたヨーコ・オノのトリビュート盤みたいなアルバム「MONO!」*1の最後に密かに収録されていたミステリー・トラック2曲、何とムタンチスだったんだね。ずっと気になっていて、今日iTunesに入れようとCDDBに繋いで解った。以前散々検索しても解らなかったのに。しかもその2曲が本来収録されているアルバムがうちのCD棚にあったこと、全く認識してなかった。某店の閉店セールで安売りされていたので買って以来、「ワールド・サイケ」の棚でひっそり眠ってましたよ。というわけで引っ張り出して聴いてぶっ飛び、iTunesにも全曲入れた。要するに、時期が悪かったんだよね。面白い音響を追求するのも「ひととひとの関係」の副産物だった時期のこと故に。その反動が一昨日書いたようなネタ歌謡の探求へと繋がったわけだけど。あーよかった。開かれてよかった。今後は道楽と快楽を無理して結びつけないことにします。
ではこれから野球でもチェックするか。(一旦逃避)

(9時台帰還)
やれやれ、ロッテ連覇ですな。
笛ラジが元に戻らないので、ひょんなことで発見したガレージ/サイケ系ネットラジオをプレイ中。何なのだ、この「グロリア」率の高さは! 聴いた事も無いZ級グループの音源もかかりまくりで助かります。さすがに気軽にはつきあえないな。疲れたらiTunesに戻します。つーか今久々にiPodをアップデートしてるので終り次第。
*1:元ジャームズで、最後期のニルヴァーナに加入することになるパット・スミアが中心となり、スリー・オクロックのメンバーや元ランナウェイズのチェリー・カリー、さらにはサーストン・ムーアやマイケル・スタイプも密かに参加して作られたアルバムで、ビートルズやジョン、ヨーコのカヴァーを中心に色々と妙なトラックが収録されている。クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」とヨーコの「誰が風を見た」を合体させたトラックが中でも興味深い。
*2:ちなみにこの人のカレンダーを貼ったその年に結婚されたのだが、同じ例がもう一回ある(華ちゃん)。来年カレンダーを貼る対象がその罠にはまりませんことを.......

2005-10-28玉砕!!!!!
毎日毎日「しょっくです」という題の日記を書くのも気が引けますが、6時帰宅にて臨んだ廃盤セール、やはり完敗です。 メインで狙ってたのはモンキーズの「33 1/3」のVHSだったのだが。確か96年頃にソフト化されたもので、当時はLDも発売されたはずなのだが(廃盤になる前に売り切ったのか、今回は未出品)、丁度LDプレイヤーが使えなくなった時期にあたり、同時期出た「ロックンロール・サーカス」とか「ビートルズ・アンソロジー」と同様購入を見送っていたのだ。アップグレードされた形でDVD化された際はそれ故に嬉しく飛びついてしまったそれら2作であるが、モンキーズのこの作品はというと、日本盤単品DVD化はまず望めないだろう。それ故に悔しいのだ! ! ! ついでにこの際買っちゃうかと思ってた「夢のクレヨン王国」関係CDも軒並みアウト。同アニメのVHSだったら全種残ってたんだけど.....ふーっ、上手くいかない。「ベース・ツェッペリン」とか「ベース・クイーン」みたいなどうしようない企画ものだって売り切れるんだな*1。どーりで散々糞アルファ商法の一環と言われた「イエロー・メタル・オーケストラ」が一部中古市場で価格沸騰してるのも納得だ(自分も探してるし)。もっとしょっくなのは新品で飛びついた数々の作品が売れ残りまくってること.......フジワラカヨコとか海部希有子とか。「20世紀ノスタルジア」のサントラだって使えるんだよまじで!
愚痴は程々にして、何とか「次候補」に考えてたやつを3枚救済することにしたが、送料その他込みで平均800円は結構きついよ。ああ、あの朝早くから並んだ興奮の日々は一体.....というわけで、洋楽部門は全くそそるものがなかったので、来年1月の第2部開始までは廃盤セールのことは考えないことにします。ほんっと金ないし。給与明細開けた途端玉砕ですよ。

つーわけでついでですがモンキーズの話でも。ついでの癖に結構長くなるけど、すみません。
「33 1/3」は68年、伝説の来日公演の直後に制作されたTVスペシャルで、これを最後にピーター・トークが脱退したという点でも感慨深いが、何せあのぶっとびすぎの劇場用映画「HEAD」*2よりも実験的色彩が濃く、しかもこの作品でしか聴けないオリジナル曲も多数歌われているということで、モンキーズ・ファンには見逃せない一作なのだが、残念ながら私は未だ見ていない。上記のような事情のためである。
で、この作品をDVDで入手する方法は、実はある。米国のライノが2セットに分けてリリースしたTVシリーズのBOXセットの後編の方に、特典プログラムとして収録されているからである。リージョンフリーのDVDプレイヤーを持っていて、かつTVシリーズを全部見倒したいと考えているコア・ファンなら、勇気を出して買っても損はしない商品であろう。しかしである。少なくとも80年代初期に巻き起こったリヴァイヴァル・ブームでモンキーズ・ファンになった者まで含む「日本の第一・第二世代ファン」ならば、モンキーズのTVショウを語る際日本語吹替版のことを無視するわけには絶対いかないはずだ。デイビー=高橋元太郎(!)、ミッキー=鈴木やすし(!!)、ピーター=太田裕之、マイク=長沢純。この4人の声が伴わないと納得できないファンのパーセンテージって、絶対日本のファンの半数以上を占めていると思う。
92年にVAPから発売されたLDのBOXセットは嬉々として買い求めたが、当然この日本語吹替版も副音声として収録され*3、慣れ親しんだ日本語の台詞を楽しみながら本来の4人がどんな調子で演じていたかをしっかりチェックすることが出来た。但しこのBOXには全58話の内40話しか収録されず、残る18話の中にはコンサート・ツアー密着ドキュメントとか、ミッキーやピーターが自ら監督したシュールなエピソード、さらにはフランク・ザッパがゲスト出演した回などの興味深いものが含まれているだけに、いくら事情があったからとはいえ残念だった。
このLD BOXが発売された直後、モンキーズの音楽と映像に関する全ての権利をアメリカのライノが獲得し*4、それまでとは比べ物にならないハイ・クオリティなリイシューや未発表曲の発掘、そして再結成アルバムなどの素敵な贈り物を連発してくれたが、その頂点と言えるのがTVショウのDVD箱リリースだった。ちゃんと全58エピソード完全収録+「33 1/3」のおまけつき。リージョン問題には目をつむるとしても、日本のLD BOXでは所々入れ替えられていた*5挿入曲も全てオリジナルのものに戻されるなど、ライノならではのこだわりの逸品に仕上げられている、らしい。 ならこのBOXに日本語吹替音声をプラスして国内盤を出せばいいじゃないかと思われるでしょうが、これがとんでもなく大変な作業なのである。日本の制作会社が権利を持っている吹替音声なり何なりも、原盤の権利を所持している団体にとってクリエイティヴなメリットと思われていない限り、売り物にする場合に存在価値が認められないことが多い。これぞショー・ビジネスの厳しさなのだ。ことにライノのモンキーズ関係に関する締め付けは相当厳しいという話を聞く。日本だけカラオケ収録のベスト盤なんてのを発売許可したというのにね。
蛇足ながら、mixiのモンティ・パイソンの周辺コミュのひとつ*6で知った話なのだが、「空飛ぶモンティ・パイソン」のDVD化の際にも日本語吹替版を入れたいという企画はあったそうだ。しかし当時放映権を持っていたTV局が、権利をモンティ側に返却した際に吹替版の入っているビデオを全て破棄したらしく、たとえ残っていたとしてもソフト化の際は吹替音声の収録を許可しないらしい。幸い、劇場用映画「アンド・ナウ」に関しては、当時の配給会社に吹替音声が残っていたため、DVDにもその収録が認められたらしいのだが(太一郎ファン胸を撫で下ろす)。
モンキーズに関しては恐らく日本語吹替版の権利を持っている東北新社とライノの間で何度も話し合いが行われていると推測するが*7、悲しい事に上手くまとまらないようだ。「奥さまは魔女」とか「刑事コロンボ」とか、かつての米国ドラマ・シリーズの名作がちゃんと吹替版収録でDVD BOX化されて人気を呼んでいる現状を考えると、是非ともそろそろ本気になって頂かねばと思うのだが。デビュー40周年の来年には是非。たとえ無理でも、吹替版関係ない「33 1/3」をバラで出してくれれば、それだけでもちょっとは嬉しいのだが、ワーナー・ジャパンさん。
最近ライノ完全肯定に至れない理由は幾つかあるのだが、まず第一にモンキーズを巡るこのような事があるからだというのだけは明らかにしておきたかった。ついでだがコロムビアから出てるアンソロジーDVDはいまいちそそらないんだな。ライノは協力してるようだけど権利は別の会社が持ってるようだし。

ふーむ。明日は金が全然ないけど、元気に出陣。今の所掴みはOKです(黙)。
*1:「ベース・パープル」だけは残ってたがさすがにそれ単独ではちょっと.....
*2:これも今回の廃盤セールにVHSとLDが出品されたが、現在では日本盤DVDで入手可能。
*3:同時に10本に分けてリリースされたVHSは、吹替版のみ収録であった。
*4:それ以前は音源がBMG=アリスタ、映像がコロムビア・ピクチャーズ(現ソニー・ピクチャーズ)の管理下となっていた。
*5:再放送の際に最新曲をプッシュするなどの都合で、こうした曲の入れ替え作業が行われていたらしい。
*6:本家コミュはメンバー数があまりに多いので、入っていない
*7:最低一度はワーナーミュージック・ジャパンからTVシリーズのDVD発売が予告されたはずなのだが.....

2005-10-29しょっくです (op.3)
またかよと言われようが、仕方ない。大しょっくです。
Asanoさんの怪作で快演を展開しまくった笛姫・松田あゆみさんが近江楽堂で凱旋公演ですって! 来週金曜日! ランチタイム・コンサートだそうです......行けないぃぃぃ......アントレ立ち読みするだけでも店に行かねばならぬ意義が切実に感じられた時だった。
せめても、素直な演奏とおしゃべり(これでさらに萌えた)が聴けるAsanoさんのネット番組を紹介しておきますか。同じ傘の下にツジコノリコのネット番組もあるな。

何とか予算かき集めて米国の業者宛に発送。ちょっとだけお金が浮いて、せめてもフレッシュな音で聴きたいなとポータブル用の換針をユニオンに探しに行ったものの*1、2本セットでしか売られていないようなので苦しくなりあきらめ。まともなプレイヤーの方もサーボが不安定な状態続いているし*2、思い切ってvestaxのポータブル・ステレオのプレイヤーを買うかと思った次第。昨年のスイーツのイベントでmayutanさんが使ってたやつ。となるとあと2ヶ月位我慢だな。本当は60年代の45sを楽しむ最もベストな方法はモノ・カートリッジを使うことだと思うんだけど、そこまで贅沢できないんだよな、場所的にも経済的にも。

というわけで有意義に時間を潰しつつ、青い部屋へ。

[実演] トクトクフラット@青い部屋 (渋谷)

2度目のトクトクフラット。9月4日のライヴの後、mona records内で盛り上がり状態が勃発し、あのイベントをやってつくづくよかったなぁと安心させたルフランの新展開を見るチャンスがやってきた。おおっ、これは新展開だ。舞台上に色々と面白そうな小道具が置かれているし.....怪しい効果音が流れているし......
始まったパフォーマンス。生で演奏されているのはアサコさんの歌とマチコさんの笛だけ。各曲の間にコンセプチュアルなストーリーラインを設け、それによって見せ場が様々に展開していく。これこそ永遠のアイドル・ルフランのひとつの頂点ではなかろうか? 青い部屋の如何わしさこそ、この展開に相応しいし、この後展開されて行くノリノリのライヴの序曲としても上手く機能していた気がする。こないだのmonaライヴとナイス・コントラストで、よかったです。
この後も各バンドの熱演が続く。2度目の鑑賞となるぼくらは、相変わらずのリーダーのキレぶりが凄まじく、その割に楽曲の親しみやすさで最早一緒に歌ってしまえる勢い。3番手のフェイブレイブスは正統派のR&Bを追求するバンドで、J.ガイルズ・バンドを彷彿させるパフォーマンスに会場のボルテージは最高潮に。大阪からやってきたロス・テーラーズは、ガレージ・ロック方面ではかなり名を馳せた存在であるが、関東のお客さんの冷静な乗りにこんな反応しちゃっていいのかと思わずにいられない瞬間も幾つか訪れ、かえって関西シーンのヤバさに怯み気味に。大丈夫なのか自分?(.....今はまだまだ黙っておこう)。おかげでラストに登場のNEW DIG IT!の熱いオルガン・グルーヴがクールに感じられた。演奏そのものは素晴らしかったです。あと恒例の愛ちゃんの舞いタイムもありました。今回はタンゴの先生のおじさまとの熱くも手堅い絡みで、前回ほどヤバくはなかったな。
幕間に流される眼鏡っ子DJのプレイに熱くなり、共にグルーヴしまくった港ネオンの女の子(スクリーミングにただものでなさを感じて声をかけたら、やっぱりバンドやってらっしゃったんだな)とも意気投合して、つくづくフレンドリーで素晴らしいイベントだと思いました。願わくば、前回出たボンジュールのトロンボーンのコが新しく始めた某バンドもこの催しで見てみたいものだ(!?)。
そして、06年度ルル網新展開の種がいよいよ撒かれることに......がんばれ自分。3日後に上手く切り出せるように(謎)。
*1:思ってみれば右のプロフ画像を撮った際、浅草の宮田レコードで買って以来換えてないんだよなぁ....一体ン年になるんだ? 解っちゃいるけど隠蔽。
*2:特に寒くなると余計不安定になる。アナログ音源をiTunesに取り込む際は、Macの方で音質だけでなくスピード補正も行わねばならず、これが厄介なのだ.....

2005-11-03遠くはなれた場所で哀悼と愚痴
心の中で色々なアイディアがうずいていて、早くまとめて報告の準備しないとと思いつつ二度寝の罠にはまってしまい、起きたら午後5時.....まじっすか! しかもまた笛ラジジャズタイムを聞き逃したし! そんなわけで、錯乱の末ウェスリー・ウィリスを48曲もiTunesにぶっこむ*1。288000曲ぶっこんだも同然ですね。あははー。
笑っていられない、こないだmixiにウェスリーのコミュが出来ていたので早速入ったら、そこで初めて彼が2003年に亡くなっていたことを知る。しょっくです.....やってることや姿形はどうであれ、ウェスリーこそピュアな人格の代表と思っていた故に、この損失はあまりにもでかいのだ。早速DVDを見直して感慨に浸り、今日の行動に至る。これ買った時にはもうこの世にはいなかったんだなぁ。ユニオンさんその旨ちゃんと記しといてくれればよかったのに。そして、JANDEKのドキュメンタリーDVDもちゃんと買えるようにして下さいよ!
Alternative Tentaclesによるウェスリーの追悼ページ
ついでですが、我がmixiライフに関して隅々まで追求してもしょうがないというノーマルな方は以下の文を飛ばしていいですよ。

いくら大好きなアーティストのコミュでしかもご本人さんがいらっしゃって、嬉々として入ったはいいのに、次々と立つトピを眺めるにつれ次第に真の主旨が読めてきて違和感を感じずにいられず、こりゃいてもしょうがないなと。単なるファンコミュを謳っておけば気分よくいられるってものなのに*2。しかし、我がコミュ一覧では最もトップにあるししかもメンバー数まだ一桁だし、大っぴらに逃走するとかえってヤバいよ。つーわけで、トップを隠蔽するために代替コミュを新着から探して入ったのが......その方と非常に密接な関係にあるミュージシャンのコミュだったという笑えないオチ。ちゃんと共通メンバーいないかどうか確かめて注意深く入りました。こちらには御本人はいらっしゃらないようですし。
だい3しゃがますたーべーしょんを他人に押し付けるのを眺める程辛いことはないなぁ。まぁ、自分も甲◯バンドに対しては、全然いい印象無いけどね*3
iPodからマリ・ウィルソンの「Beware Boyfriend」のイントロが流れた途端ついつい「元春レディオ・ショー」と口に出してしまうのもかなり痛いけどなぁ。
*1:手許にあるアメリカン・レコーディングス盤全曲。あとコンピだけの収録曲が2つあるなぁ。
*2:そんな考えが「重複コミュ」の作為的設立を促すケースもあるわけだが、確かにこれやるとリスクでかいもんね。晒されたり通報されたり。まぁ、自分も実は人の事言えないのだけど。
*3:と言いつつ「HER◯」は一字一句歌詞カード見ずに歌えるよ、多分。その世代なんで。

2005-11-04メタルとハードコアって
カヴァー曲だと何の衒いもなく聴けてしまうから不思議だよな*1。DGMのアルバム「ミスプレイスド」とか、一曲だけ聴くために欲しくてたまらない商品があったりするからどうしようもない。そこでiTMSですよ、って状況はまだまだ遠そうだし、この手のジャンルに関しては。悲しいながら。 考えてみれば演歌だってそうかもしれぬ。五木さんの「ピクミン」とか「白い恋人達」とか大喜びしながら聴きましたし.....つーか楽曲的に斬新なものが出てくれば別にその手の偏見ってなくなるんだけどね、演歌に関しては。そこで「おじいちゃん」ですよ、だって? 待ってくれよ! どうせ「お」で始まって「い」が真ん中にあって「ん」で終る題の歌を聴くんならもっと適切な例があるでしょう(ふふふ)

笛ラジ24時間体制突入以来、ちょっと淋しいこともある。それはザナ・クラーク嬢の曲が殆ど流れなくなったことだ......バロックでも前衛でもジャズでもニューエイジでもない(強いて言えばワールド?)、カテゴライズに困るサウンドのせいなのか、もしくは歌いながら吹く人が避けられるのか。美味しい時はとことん美味しいんだけど、このテクニック*2。「Behind My Right Shoulder」だけでもいいからまた聴きたいよぅ。

それにしてもmixiは珍現象多い。昨日某トビが上がっていたのでレスが書かれた時間の3分後にチェックしてみたら、そのレスの対象の書き込み主が「幽霊」になっていたし*3.....それと自分の管理コミュのメンバーチェックも慎重に行わねばと痛感した。怖かったよー(あとは黙) *4。大体一番解せないのは「人名+mixi」でサーチしてわざわざ遠く離れたはてなを探る者がいることですよ。わー、冷や汗ものでしたぜ。
結局昨日も今日も乗り込めずじまい。まずは明日に向けて心の準備。そして、改めて勇気凛々で乗り込みますよ。
*1:勿論原曲もメタルやハードコアの場合はこの限りではないが。
*2:音程が微妙にずれていたりすると余計萌えたり。例えばフルートの高g(以下略.....こわい....)
*3:レスそのものにはちゃんと「幽霊」のはずの人の名前が入ってたんだよ....一体何が?
*4:その旨をうっかり巨大掲示板に書き込んだりすると足がついちゃったりして、第二第三の渦を巻き起こしかねないから余計注意しなきゃ。つーかあの板、何があるかわからないからヲチはしてますけど、書き込んだのは一度だけです。ブライアン・ウィルソンのラリラリ・パーチーにアリス・クーパーと共に乗り込まされた某アーティストに関する話題で。

2005-11-05さんきゅーあーりがとーぅ!
うーむ、疲れた。何でなのか解らないけど、満足感がかえって喪失感を産む、ってことかもしれないな。
始まる前にちょっと時間があったので、古書センターを探索。やっぱ、あの写真集やあの写真集は、思い切って手放すとするか。今はまた未練なしモードに入っている。だいいち、苦しいし。

[実演] 折笠富美子 First Live Tour 2005 "Flower"@九段会館

つ、ついに実物と遭遇である! 憧れのひとの歌い手としての(ほぼ)初ステージ。
そもそもきっかけは以前書いた通り、「来て来てあたしンち」のカップリング曲「カラオケ天国」(みかん)を聴いて、可憐さと器用さが同居した歌声にノックアウトされて、ずるずると声優仕事並びにそれに付随するイメージ・ソング歌唱にはまっていったことで、それが頂点に達した時に出た歌手デビュー・アルバム『Lune』で虜に。役者としての彼女を応援していたファン、声優としての彼女にはまったファンとちょっと出所が違う故に、期待はしていつつも全体の雰囲気にはまれるかという心配はあったのだが。いずれにせよ、ただ者ではない熱気が彼女を大歓迎してくれた。それを素手で掴みつつも、ほんわかとマイペースで展開していく歌の数々。ステージ衣装っぽく飾りつつも普段着みたいであるその出立ちもあくまでも天然。聴く側も一体となって彼女のペースにはまっていくしかないのである。
途中のコミュニケーション・タイムも、声優ラジオのようなまず台本ありきのムードはなく、まるで一対一で対話しているような雰囲気。そう、そこが最大の魅力なのかもしれない。しかし所々であのキャラやあのキャラの面影も覗いたりして非常に微笑ましい。 オリジナル・アルバム2枚からの選曲を中心に構成し、キャラソン関係は皆無。ある意味それで正解だし、ある意味残念。終ってみればそれでよかったと思う。可憐な歌こなしが今も前頭葉をくすぐってくれている。ありがとう、富美子さん。
帰りの電車に乗る寸前、iPodが耳元で鳴り響かせていた曲は、案の定
「カラオケ天国」だった。駅のホームでエアシャウト。いつか誰かが、リアルみかんの如くあの曲をステージ狭しと駆け回りながら熱演することを祈りつつ。

2005-11-06いっそき(中略)雲のコミュ作っちゃおうかな
甲◯バンドの「HER◯」と言えば、中山美穂がマライア・キャリーの同名曲をカヴァーしてドラマのテーマ曲として歌って大ヒットさせていた頃、新年恒例の「クイズ・ドレミファドン!」の特番でこの歌を歌う問題が出されて、中った岡本夏生が「HER◯、ヒー□ーになる時....」とやっちゃったのが絶対忘れられない。何故って、画面の前で見ていた自分が全く同じ事をやったからである.......情けなさすぎ......
あの番組の一コーナーだった、ヒット曲を逆から歌って何の歌か当てさせるクイズ、今の歌手でらくらくこなせる者っているんだろうか。歌う方も当てる方も。あれって逆から譜面を書いて、それに逆から書いた歌詞を当てはめて歌わせてるんですよね。歌う方は当然リハやってると思うんだけど。逆回転させると見事にちゃんとした曲になってるのを聴いた時の刺激ったらなかったな。

折りんに勇気をもらって堂々と乗り込むつもりが、またも日曜日特有のだるさにやられてえらい目に。サイケラジオをずっと流していたのだが、VUの「殺人ミステリー」を聴きながら熟睡してた自分にまじであきれた。目が覚めたら最後の1分だったんだもの。
さあ、やるぞ。同志(未だ旨を知らせていない者も含む)にばちがあたらないようにね。

2005-11-07キャンドル・イン・ザ・ウィンド
うーーーーーーーーーむ、すんなり発動! 果報は、あと少なくとも33回寝て待て。そうだよね。

その一方で本田美奈子.さんの若すぎた死にまたも悲しみが止まりません。いや、ジョージ・ハリスンの時と同様、ある程度の猶予期があったから、そんな鉛のようなショックを感じたわけではないけれど(何せ篠原理華さんの時のショックの大きさがただ者ではないことを考えると、いくら誰であろうがそれと比較するわけにはいかない)、やはりデビュー間もない頃実物を一度拝見しているだけに、どうしようもなくやるせない気持ちになってしまう。

彼女がアイドルとしてこの世に現れたのは丁度20年前のことで、ほぼ同時期にアイドル界の概念を大きく覆すこととなるおニャン子クラブの登場という事件もその頃のことだ。美奈子さん(当時)のアティチュードというものが、既存のフリフリしたアイドルの典型的スタイルとも、おニャン子の素人臭さとも違った、ある意味アーティスティックな意味合いを持ったもので、アイドル的な楽曲は歌いたくないとか、他のアイドルに喧嘩を売ってると思われる発言とかで、かえって本来アーティスティックなものを支持する層から「たかがカワイ子ちゃんのくせして」と反発を食らってたのをよく覚えている。何せ主な最新音楽情報源がFM雑誌だった時分だもの、しょうがないさ。その当時確かにパンクやヒップホップやレゲエを演る人達は存在していたけど、皆あくまでも本当にオルタナティヴな位置にいたわけで、当時J-POPの本流を形成するものというとアイドル・ポップとニューミュージックしかなかったわけである。ちょっとでもポーズをとりたいならニューミュージックを志向するしかなかった、わけだ。そこが今と違うのだ。アイドルをキッチュに観察するとか、その裏方に対するマニアックな関心なんてあるはずもなかったし。あるものはテレビと雑誌とレコードだけ。すべての喧騒がその周りを回っていた。
美奈子さんはそんなアイドル・シーンの喧騒をものともせず、ブライアン・メイやスモーキー・ロビンソンやゲイリー・ムーアの書き下ろし楽曲をレコードで歌唱し、一時期は本当にガールズ・ロック・バンドまで組んで歌心の強化に励んだ。表現力の多才さがミュージカルへの挑戦へと繋がり、更にはJ-クラシックと呼ばれるジャンルへの帰化へと至る。歌が好きだった娘にとっては当然の流れだったかもしれない。
アイドルとしての生命を与えられたその小柄な身体に収まるには、歌心があまりにも大きかったのかもしれない。今はただただ、ご冥福をお祈りしたい。
当時鏡とにらめっこしながらいっぱいいっぱいにおすまししていたニューミュージック・ファンの娘達は、20年経った今きっと平凡などこにでもいる、癒し系コンピ以外の音楽ソフトを全く買うことのない家庭人のはずだ。そしてニキビ面したアイドル・ファンの少年達は、20年経っても.....そのままかもしれぬ。
だからこそ80年代アイドルのコンピに対する需要は止まらないんだよな。今何とかせねばならぬのは、それ以前のものなのに。

2005-11-15今日はヴェールに包まずに堂々と
「ソニーBMGを含む日記」でアクセス殺到ですかぁ。そこまで深刻な問題になってますか。最早ここは、エルヴィスやジャニスやサンタナやディランやスプリングスティーンやマイルスの素晴らしいカタログ*1を保有する音楽の宝庫ではなく、消費者の心を踏みにじるどころかクラックまでする糞マテリアルを商品に入れて提供する会社という概念が優先してまかり通っちゃってるわけか。あまりにも悲しいです。何とかして件のCCCDを避けている立場としては、未だによく解らないものがありますが、今後プリンスの新作とかリリースされる時にはどうなってしまうのやら。ま、米国盤を買わなきゃいいんだけれど。日本のSMEは米国からの輸入盤におなじみのCCCDマークがついたシールを貼ってお店に提供しているが、そんなもんじゃ絶対効き目はないよね。未だこの騒ぎを知らない者だっていると思うから。
.....ま、待てよ! 素晴らしいカタログを保有しているのはRCAとかCBSとかの純正米国レーベルのはずだ。悪いのはそれを乗っ取ってしまった日本の企業*2の方だろ、というのが米国ユーザー側の見解に違いない。ならF∪⊂K OFF! だから戦争が終らないんだろうが! 日本のソニー・ミュージックだけがBMGのレーベルを傘下に入れるのを頑に拒み*3、自ら安全策としたレーベルゲートCDというシステムを結局無駄なものと判断して必死に回収している「意地」は米国人にどう捉えられてるのだろう。
それは日本の音楽ファンがEMIに対して持っている感情と同じなんだよ、きっと(何度も言うようだけど、ここはチェックしておいてほしい。意外と知らない人も多いようだから)。自国だけ都合がよきゃいいわけだ。それでいいのか? 日本じゃ誰も買わないだろうと思われるロック幻の名盤が米国だけでrootkit入りで発売されてしまい、それが日本に輸入されたらどうするんだ!?!? そこで輸入権ですよ、ってか? なら余計F∪⊂K OFF!!*4 したくないのにまたEMIのことを嘆かなくてはならなくなるじゃん! 未だ買ってないんだよ「バプティズム」!*5
この問題が軍事関係に発展でもすれば、EMIや他の会社もとっととCCCDを作るのを止めるんだろうな。もっとも、CCCDを出さないのならCDも出さないとか言ってとっとと諦めそうだなあの会社ならば。そして、ここでもまたベータのことを思い出してソニーに話を戻さずにいられなくなる罠。もうやめとこ。
まぁとにかく米国の企業も情けない。思い出してみれば、米ワーナーがEMIを傘下に収めようとしていたその時、堂々と介入してやる気を削いでしまったAOL。これが上手くいっていれば、CCCDなんて絶対に発売されなかったかもしれないし。なんかどっかの国のスポーツ界を見ているような感じだな。
でも、まぁ球界のrootkitたるあのお方に敵対視されたということは、ちょっと村上氏に同情したくなりますな。

はい、I'm a マッカー(AHDNでのリンゴ風に)ですんで。
*1:そう言えば、うちのCD棚にはこの6アーティストで総数9枚しかない。うちにある谷村有美のCDの総枚数よりも少ないのだ! 結構情けない。
*2:厳密にはドイツの電機メーカーであるベルテレスマンが80年代半ばにRCA系レーベルを傘下に収め(Berthelesman Music Group=BMGに)、その暫く後にソニーがCBS系レーベルを完全買収。そして昨年の吸収合併に至るというのが本当の話。
*3:この場合は逆なんだろうなと本当は思うけど、最近のBMG邦楽部門がいまいちパッとしないことを考えるとやはり違うのかも。いずれにせよ、コンピ界では既に2社の結束が始まっているので解らないですよ。
*4:そこでサンデイズドもしくはRev-Olaですよ、ともいかないのが現状。うーむパイプ・ドリーム! うーむファミリー・トゥリー! うーむステイタス・シンバル! たとえ紙ジャケで出しても200枚も売れないだろ??? ただ、ソニー系のサイケのアナログでの復刻〜ヘッド・ショップとかウィルキンソン・トライシクルとか〜は、サンデイズドとかの再発スペシャリストではなく米国のソニー自体が時々行っていたりするので、有り得ないこととは思わない。
*5:それ以前のレニー・クラヴィッツのアルバムは、全て日本での発売日から5日以内に買っているのに。ファーストでさえもだよ!

2005-11-25昭和屍拾年生れエレジー
そういえば永らく保留中だったネタ(少なくとも16日以来)っていうのが、松屋にいる時流れていた「君は17歳、僕は40歳、恋をしようよ」という歌詞の曲が妙にひっかかったということで。以前岡村靖幸の「だいすき」について語った時、「(あの曲の歌詞に)本当に共感していたのならば思い切ってそれを実行に移すべきだったと今思う。今それをやったらただの変態おや......おっと、その言葉は口にしてはいけません」と書いたのだが、まさにそれではないか。しばらく聴き進むと「僕は17歳、君は40歳」という歌詞も現れて、あぁ本人達もネタとして歌ってるんだなぁというのは解ったけど。
で、調べてみるとこれみたいですね。3人で123歳って! 勇気づけられました、なんて芯でも言えない.......。まぁ、17歳もアリですかね......危ね、やめとこ。ボブ・マークリー*1の事言えないというのは悲しいかな認めるけど(うーむ、最早誤魔化し不可能!)、ビル・ワイマン*2の気持ちが解るとこまではまだまだ行きたくありません。
ところでこの曲、プロデューサーがランゲと同じ人なんだー。どーりで(謎)
*1:ウェスト・コースト・ポップ・アート・エクスペリメンタル・バンドのメンバーとして60年代に暗躍。と言っても、音楽的に貢献したわけではなく、ええとこの「元」おぼっちゃまがモテたい一心で10代のピチピチおぼっちゃまバンドを「買収」し、プロデューサー面してレコード会社との契約その他を勝ち取り、訳の分からない歌詞を提供して時代先端のサイケ的イメージを植え付けつつ、ステージではタンブリンを振りながら接続されていないマイクに向けて歌っていた......という悲しい立場にいたのが実態である。
*2:まだストーンズでバリバリベースを弾いていた頃、40歳近く年下のモデルと結婚。のちに離婚したけど。

2005-12-13まだまだ激震は止まらない
昨晩、いざ寝ようという段階で大逆転ホームランが! やっぱ、必要なのは寛大な心ですよ。裸のインディアンを伴ったジム・モリソンの教え*1をとくと胸に叩き込んでおきます。ルル網は、また一組新鮮な風を紹介する機会に恵まれますよ。
明日から今年最後のはまり込みに入りそうなので事務的なことも出来るだけ今日のうちにやっておきたいわけですが、その前に他愛無いネタを少々。 カニエ・ウェストやエイコンのヒットで再び注目されている「高速ピッチ声」。厳密には最近のものはサンプラーを使ってピッチを速くしているのだけど、テープ速回しと言った方が話が早い。人はそれを「ムシ声」と呼んだり「チップマンクス声」と呼んだり、プリンス・ファンならば「カミール声」と呼んだり(速回ししたギターは「カミール・ギター」と呼ばれたりする)するのだが、近頃の若いコはこれを一言「コロスケ声」って呼んでるらしいね。うーむ、コロ助か。あんしんパパか(謎)。カセット・テープの存在さえ知らずに育ってる世代は、どうやればこんな声を出せるのか多分解らないと思うけど、彼女らはボビー・ヴィントンの「ミスター・ロンリー」*2を聴いて「何これ、遅くてキモーイ」とか言ったりするんだろうか。 フォークルの「帰って来たヨッパライ」がヒットした直後、テープ速回しが「アングラ・レコード」作りにおける定番技と判断されてイヤと言う程使われ、それに乗じてチップマンクスのレコードが「元祖アングラ」などと謳われて再発されたりもしたのだけど。今、決してアングラでない場所でこの響きが復活してきてるってのも面白い。機械的に補正された音声*3みたいに嫌味がないところが魅力なのかな。
*1:@「ウェインズ・ワールド2」
*2:この題名を見て某FM番組の名がすかさず口をついて出たらその時点で負けだな.....いや、この曲の一部がそのまま倍速サンプリングされてエイコンの大ヒット曲「ロンリー」に使われているんです。
*3:所謂「シェール声」。

2005-12-16No More Time....No More Time....
京都ライヴに関して、二転三転ドラマティックな展開が繰り広げられている一方で*1、この三日間本年度最後のはまり込みで物事を考える余裕もなし。昨日なんか遂にはてな日記をエスケープしてしまいましたからね。一昨日の日記だって本当は月曜日に書き終えていたものだったし。ボーナスシーズンを見込んで、やたら大型商品(売れ線、という意味でなく)の発売が目立って恐ろしい事になっています。店の人は大変なんだろうなぁと思う一方で、ポンと壱拾萬圓とか払ってその手の商品を嬉々として買う事の出来る層がまだ元気ならば、捨てたもんじゃないなぁと思ってみたり。私だってモンキーズのTVコンプリートBOX(勿論日本語吹替版収録でなければ問題外)とか出されると解ったら即本気になると思いますよ。
まぁ、経済的事情で苦しんでもしょうがないので開き直りますと書こうとした途端、今年も恒例の臨時収入みたいなものが.....思わぬ助け舟ですな。これで気になってたネタ数枚が今年中に手に入りそうです。ユニオンのクーポンも上手く使わねば。
その一方でしょっくなことも続きます。次々と現世から去って行くガレージ・ゴッズ達。ウォーリー・タックスに続いて今度はリンク・レイが.....先月亡くなっていたんですね。仰木さんの50倍位しよつくですわ。私がこの方の代表曲「ランブル」を知ったのは、高校生の頃熱心に聴いていたFENのオールディーズ番組「タイム・マシーン」で流れているのを聴いて。
ロボット声がその曲のヒットした年代を機械音に乗せてアナウンスするのに導かれて曲が始まるというスタイルが売りの番組だったが、或る日「Nineteen Fifty-Eight!」というアナウンスに続いて、この世の物とは思えないヘヴィなギター・サウンドをフィーチャーしたインストが流れてきたのだ。これが1958年の曲なのか? サイケも通り越し、まじでヘヴィ・メタルとしか言い様がないではないか! 曲が終り、「今のは1958年の大ヒット曲、リンク・レイのランブル」というDJの声が聴こえた。チャート本で確かめたら、本当に1958年のヒット曲だった。同年6月にビルボードで16位まで上がってる。その頃1位を独走していたのはシェブ・ウーリー「ロックを踊る宇宙人」*2であった。
しばらくしてから別のFENの、ジム・ピューターか何かの番組で再度「ランブル」を聴いたが、「タイム・マシーン」で流れていたテイクに比べると幾分軽かった。確かにノイジーでヘヴィではあるけど、これならまだ58年のサウンドと言われてもまだ解る。後々LPやCDで入手したヒット・ヴァージョンこそ、こちらのテイクだった。今聞き返してみれば、このヒット・ヴァージョンもかなり衝撃的ではあるが。では、「タイム・マシーン」で流れたテイクは何だったのだ? 後々調べて解ったのだが、これはどうやら69年にMr. Gという謎のレーベル*3に残された「Rumble '69」というシングルのようだ。なるほど、69年ですね。でも確かにメタルだ。こんなレーベルから出てたシングルが平然と流れるというのもいかにもFENだが、その衝撃度は未だに尾を引いている。それにしても50年代の段階から既に、リフとパワーでひたすら押し通すというスタイルを貫き、後のロック・シーンに与えた影響はあまりにも大きい。ご冥福をお祈りしたいと思います。「ランブル'69」をCDでちゃんと聴ける日が来ることを祈って......
*1:あと10日以内には何とか完全なる情報を.....
*2:若い世代には一時期のちびまる子ちゃんEDテーマ「針切り爺さんのロケンロール」の原曲としておなじみだろう。
*3:好き者的にはニルヴァーナ・シタール&ストリング・グループという妙なシタールものを出していることで知られるレーベルで、サイケ的にも幾つか良作を残している。つーか、こんな珍レーベルのシングル・ディスコグラフィーを掲載している
サイトを見つけた時の驚きと言ったら! ほれっ。他にも勉強になる情報が沢山ありますわ。

2005-12-25アナザー・ロンリー(?)・クリスマス
せめてもiTunesでクリスマス祭りをして空虚感をしのごうと思ってキーワード検索したら、「Christmas」「Xmas」「クリスマス」を曲名及びアルバム名に含む曲が、何とたった54曲しか入っていない。しかも半数近くがビーチ・ボーイズ及びブライアン・ウィルソンの曲なので余計淋しいぞ。スペクターのクリスマス・アルバムさえ一曲も入ってないという情けなさ。ならこれから入れるかと決意して棚を漁り始めたが時既に遅し。このタイミングじゃ、どうせ物を言うのは来年だからな。
11年前作ったクリスマスMDに選曲した曲の内、ポール・マッカートニー、T.レックス、モンキーズ*1、少年ナイフ、スレイド、イーグルス、クイーン、ブルース・スプリングスティーン、モンティ・パイソン、キンクス、プリテンダーズ、キャンド・ヒート&チップマンクス(!)の曲が、今確認したらiTunesに入ってなかった。シングルのみ発表だったりオリジナル・アルバムのCDに入ってなかったりで、見落としがちになってたからか。クリスマスのコンピCDにしたって持ってるの3枚だけだし、いずれも正統派じゃないやつだ。84年に英国で発売された「NOW! THE CHRISTMAS ALBUM」というやつのLPは持っていて、ポールやクイーンの曲はそれにしか入ってないんだったな*2。そんなものなんです。我が脳内でのクリスマス・イメージって。
この「NOW! THE CHRISTMAS ALBUM」に入っている内、買った当時はそんなにしっくり来なかったが、近年じわじわとき始めたのがマイク・オールドフィールドの「In Dulce Jubilo」だ。インストだし、オリジナル・アルバム未収録曲だし、何故にクリスマスなのかと思ってるうちに、トラディショナルな賛美歌のアレンジ版だということが解って納得。軽やかなメロディーがリコーダーで奏でられている。
理想のクリスマスは、この曲を傍らで奏でてくれる素敵な人とただ一緒にいる事。それだけで神聖な気持ちになれそうだ。祭りとか過剰なロマンチシズムの追求とか、そういうのは必要ないよ。
そんなわけで今年のクリスマスは、孤独でありながら大いに満たされた気分。
まずは銀座へ。昼間福家書店でマイマミ祭りが行われていて、着いた頃にはもう終ってたのか、イベント的熱気が去った後のようだった。それを横目で見つつ、本来ときめきを形成する場であるべきだった、ヤマハ銀座店のリコーダー・フェアに赴く。一昨年行って以来。
いやぁ、本物の芸術品がずらっと並び圧倒される。充分目の保養になりました。こんな高価な笛の群れを、道楽で演奏を楽しんでる一般の方が奏でてるのを聴く方がずっと萌える。周りに素敵な音色が群れをなし、間接的経験では味わえないときめきを感じた。たった一人の素敵な人ともし一緒ならば.......いや、指輪なんかよりもずっと有意義な道具かもしれない、きっと。
結局自分で調べを奏でる勇気は芽生えなかったが、この機会を逃したら多分出来ないだろう重要な義務は終えてきました。答えは、またの機会に。
そして夜は昨年に続いて素敵な音のある場所に。

[実演] OraNoa企画「枕辺にて、指で編む胸、やまない果て」 @ROBA ROBA Cafe (経堂)

一昨年もヤマハの後代官山でOraNoaさんのライヴを観た。最早この季節には欠かせない儀式のようなものとなっている。こうして3年間ライヴに通わせずにいられない魔力をずっと保ってる、その源は一体なんなのだろう。
今回はライヴだけには終らない、まさに彼女とプライベートな空間を共有するという感じの貴重な夕べであった。ステージが始まる前に、お客さんは一人一人彼女による「儀式」を授けられる。「編む」というテーマの通り、一人一人が彼女と糸で結ばれるというわけ。空間全体に張り巡らされた糸の一辺一辺を、そこにいる全ての人が共有するのである。
それにしてもPAなしで聴く彼女の歌の何て暖かいこと。今回は入口ドアのそばの席に陣取り、至近距離で楽しむということになったが(多分初めてかも。何せ4月のライヴでの暗闇体験が、未だに生々しく焼き付いていたもので.....)、歌声の生々しさに酔いつつも視線はついつい指先に行ってしまうのである。一本一本の弦の震え、それを制御する気まぐれな十本の指、繊細でありつつ綺麗である。これもまた「音を編む」という一つの行為なのだ。彼女の指の感触はたまらなく優しい。
後半ではいつも以上に長くリコーダーの演奏を楽しむ事が出来て、一つ理想のクリスマス体験に近づけたような気がした。変則チューニングを取り入れた最近の新曲は、その賜物か幻想的響きに恵まれ、かつリアルな歌声にノックアウトされてしまう。 素敵な夜をありがとうございました。頂いた贈り物は、約束通り一晩枕元に置いて、明日開封します。
あと休憩時間には、お約束のように空いていた前列真ん中のかぶりつき席に、開演ぎりぎりになってやってきたアラサワフミカさんと、乙女ポップ談義で盛り上がりまくり。これもまた素敵なクリスマス体験の一環になりました。お二人に感謝。
*1:76年にファン・クラブ用スペシャル・シングルとしてマイク以外の3人が集まって録音した「Christmas Is My Time Of Year」。同曲はライノからひっそり発売されたコンピ「Cool Yule」でのみCD化された。
*2:今ならその手のCDの常連曲になっているけれど。ついでにワム! 「ラスト・クリスマス」も。

2005-12-27総入え歯
内田有紀のデビュー曲の作詞って広瀬香美だった......10数年後、完璧に裏表の結果になるとはなぁ。あちらの方は何にでも上手く立ち回れる故、俳優の奥さん業も順調っぽいようですが。未だに冬になるとカラオケ歌唱印税入りまくりなのだろうか。ふつーの人にとってはまさに肝試し的楽曲で。

[特別企画] 2005年度ルル網・ベスト・セレクション (その1)

お待たせしました年末恒例セレクション。公平を期すため*1、今回はランキングなし、全てのエントリーをアーティスト名アイウエオ順にて並べることにしました。
いきなり反則技使ってすません、というわけでまずは........

[洋楽新作の部]

棄権
去年は4枚選んであとは棄権と、まだまともだったのですが、今年は結局だめ。最早洋楽を聴く事がかっこよさのステイタスだと思い込む世代には完全についていけなくなりました。選んだ所でいつものような名前が並ぶだけだし、しかも最も快心作だと思って愛聴した2枚は案の定、国内盤がセキュアCD。もう全く、ふあつきんとしか言い様がありません。来年こそこれとかCCCDとかrootkitとか、そういう言葉と無縁の好き者生活を送れることを願って止みません。かといって対象にDVDまで含んでしまうと、2年連続で同じ作品を頂点に選ばねばならなくなり、例えそれが神聖な行為だとしても自分の方針に反してしまいます。他の物と同じレベルに並べたくもないし。まぁ早い話、自分にとってパッケージ時代の黙示録を築いた作品が『スマイル』であるというのは、まぎれもない事実です。この作品を16000曲にまで膨れ上がったiTunesに入れることは未だにしていないし、これを鑑賞する時はちゃんとケースからディスクを取り出して、神経を集中して聴かないと納得できません。そんなわけで、周りのサイト見て回って「こういう名作があったんだな」と回想及び反省したいと思います。
えっ一番聴いたのは「恋のマイアヒ」(一応洋楽)だろって? それとこれとは次元が別ですから。例の騒動の時はボイコットまでしましたからね。

[邦楽新作の部]

・ OraNoa/(タイトルはありません) (DearDisc)
・ 折笠富美子/Flower (ジェネオン)
・ 柴田江美子/真世中の画用紙 (Kimagurecords)
・ NATSUMEN/Endless Summer Record (Blitz PIA)
・ ニーハオ!/Gorgeous (TZADIK [US])
・ にかスープ&さやソース/イピヤー(ontonson)
・ フジワラカヨコ/太陽への手紙 (宇宙スタヂヲ)
・ フルカワモモコ/アイチル (タンポフィス)
・ 三村京子/三毛猫色の煙を吐いてあなたは暮らすけど私は真夜中すぎの月の青さのような味の珈琲を一杯 (mona records)
・ モガフープ/Moga Hoop (サンシャインデジタル)

こちらは去年程ではないものの会心の作品が相次ぎ、やはり日本の若い世代のやってることにこそ共感しないとと心打たれました。特に「秋の夜長のフェムポップ」シリーズで紹介した8月6日購入の4枚にはほんとはまりましたね。そして、ぎりぎりで滑り込んだにかスープ&さやソースは、期待を大幅に上回る大快作。乙女サウンドの理想的完成形のひとつ。モガフープは4曲入りではあるが、大いなる期待をこめて敢えて選出。
ただ、やはりパッケージという形よりもライヴを観る事こそ真の啓示だと思わされたのは去年以上のことであり、明日あたり別項で紹介しますが色々といいアクトに巡り会う事が出来ました。約一名に裏切られもされましたが.....とにかく、来年こそは柴田さんと三村さんのライヴを観たいですね。それにしてもここまでメジャー色が薄くなるとはまじでヤバいのではないか? がんばれ大手、とか言いつつ本当は潰されることを心配しちゃうわけですが。
明日は「リイシュー/発掘音源の部」そして、その他。つづく。
*1:ただ単に選ばれた対象に直接顔見知りとかマイミクとかが入っているためという説も。後者の場合は選ばれていない方もいるというわけで申し訳ないです.....

2005-12-28なるほど
洋楽に関しては、全部iPod及びiTunes*1の支配下だったということで.....御勘弁下さい。ストーンズもポールも、結局それだったからこそしっかり聴きまくれたというわけで。CCCDに対する戦いだけは、締結まであきらめてはならない。
まぁ、六十路のベテラン達にばかりすがってもいられないというわけで、新しいバンドに関しても、last.fmのレコメンデーションとか参考にするようにしてるんだけど、やっぱ個人的にしっくりこないだけで。店頭で流れてたりするのを聴いていいなとか思ってお終いだよな大抵。しょうがないです、経済的事情というのもありますし。iTunesに入れることを通して、手持ちの莫大な音源のおさらいが出来ているのはほんと有意義なことだと思いますよ。オンライン(合法非合法問わず)で必死に持ちネタを増やすというのとは訳が違うのだから。新たな刺激は足で稼ぐに限るのですよ。 それでは昨日の続き。

[特別企画] 2005年度ルル網・ベスト・セレクション (その2)

昨日同様、基本的に全エントリーアイウエオ順とします。

[リイシュー及び発掘音源の部]

・ ASIAN BEAUTY/美しき無限無限無限ループ (CLAY)
・ 一柳慧/オペラ横尾忠則を歌う (ブリッジ)
・ 大滝詠一/ナイアガラ・ムーン (30th Anniversary Edition) (ナイアガラ)
・ クリサリス/Definition (Rev-Ola [UK])
・ 寺内タケシ/寺内タケシの真相 Progressive Terry! (キング/ブリッジ)
・ 富岡多恵子/物語のようにふるさとは遠い (ビクター/Pヴァイン)
・ ホリー・マッケラル (コレクターズ・チョイス/ウルトラ・ヴァイブ)
・ V.A./Cameo Parkway 1957~1967 (アブコ[US])
・ V.A./Garage Beat '66 (4) I'm In Need!/(5) Readin' Your Will! (サンデイズド [US])
・ V.A./昭和元禄トーキョーガレージ (全7社)

こちらも去年に比べて凄みはないものの、黙示録に向うパッケージ業界の中で奮闘するリイシュー界の元気さを見せつけられました。特に横尾箱と富岡多恵子は、出た事自体が奇跡。遂にCD化となったクリサリス、そして重い腰を上げて登場したカメオのリイシューには涙が止まりません。一組だけ選べと言われたら色んな意味で間違いなくこの箱ですね。昨年のトム・アルドリーノ*2以上の衝撃を与えてくれた吉田アミさんの宅録少女音源は、眞鍋ブログ本を凌ぐ快挙。まさに「女王様の音を聴くのだ!」ですね。「トーキョーガレージ」シリーズは、レコ社の団結力もまだまだ捨てたもんではないと思い知らされた企画。もっともっとがんばってほしいです。これら17作に含まれていない曲で快挙の本年初CD化曲を一曲挙げよと言われたら、手前味噌ながらクロニクルの女優コンピ収録の岩下志麻「罪のように愛して」を選ばせて頂きます。

[その他、(ネット音源、シングル等)]

・ ジョー・ミーク/Joe Meek (04年7月リリース=非パッケージ、Comfort Stand)
・ ボレット・ロード&ヤコフ・アンデルスコフ/Blind Date Improvisation (5/1放送開始=現在はここで編集ヴァージョンが聴けます)
・ toutou/星占いの歌 (シングル、ソニー)

シングル市場となるとさらに泥沼で、例年のような元気なネタ曲に巡り会うことも稀となりました。むしろネタ分野に関してはネットUG方面に完全に道を譲った? 無法地帯だからこその逸品が沢山生まれましたね。そんな中、メジャー発の久々の快曲として自分の中で健闘したのが「星占いの歌」。一回聴いてやられちゃいましたね。toutou自身のネタ的個性(芽が根っ子!)も従来のアイドルと一線を画し、今後に大期待。これに比べると山上兄弟とかゴールディー・ルッキン・チェイン*3とか、新鮮だったけど長続きしなかったなー。明日改めて触れる予定の某曲もネタに属するんですかね。つーか「恋のマイアヒ」はどうしたって? それとこれとは話が違いますから。むしろこの曲のネタ性もネットUG方面で芽生えたようなものなので、メーカーがどうしようが関係ないんじゃないかな。特殊なところでネタとして復活した洋楽ヒット「ガラスの部屋」も挙げておきたいとです。
さらなる番外編として、ネット音源ならではの逸品を二つ選ばせていただきました。ボレット・ロードの即興演奏は残念ながらアップぎりぎりの時点で聴けなくなってしまったのですが(デンマークのラジオ放送局サーバの都合だと思う)、せめても名残を留めておくため公式ページの他の音源が聴ける場所にリンクしておきます。今年は結局リコーダーの生演奏を聴く機会に一度も恵まれず*4、何と10年振りにそんな事になってしまったのですが、篠原理華さんという、人格的にも実に秀逸な演奏家を失ったことと関係づけてはいけないと思います。むしろ、ボレットを初めとする海外の素敵な演奏家を知るきっかけを与えてくれたrecorder-radio.comとの巡り逢いに感謝しなければなりません*5
というわけでライヴの話になりますが、今年は自分で主催ライヴを行えたのに加え、その原動力ともなった素敵なアクトとの巡り逢いに恵まれた一年であったので、特別にライヴ・アクトの部を設けてそれらの出会いに感謝の意を表したいと思います。但し、今年初めて音を聴いたアクトに限定させていただきました。

[ライヴ・アクト編]

・ the acoustics(12/4、西荻窪ターニング)
・ いなかやろう (11/12、下北沢mona records)
・ 木村圭見 (5/28、大久保HOT SHOT)
・ くつした (1/29、新宿Urga)
・ さくらかおり (5/28、大久保HOT SHOT)
・ Spilt Milk (12/4、西荻窪ターニング)
・ ヒネモス (4/17、下北沢mona records)
・ ぼくら (5/21、渋谷青い部屋)
・ マァ・チャン (9/25、等々力MAPLE HOUSE)
・ みねうち外科医院 (10/1、大久保HOT SHOT)

次点はSensitive♪Notes (8/21)とN.S.R.(5/28)。この2組、特に前者はヴォーカリストの印象度だけは凄く高かったんだけど、それ以外がそれほどでもなくて惜しい。後者はここではくつしたを挟んでいる二人に挟まれた故余計印象が霞んじゃった(ごめん。まぁ、みねうちさんは霞まなかっただけ印象度が高かったな。)。しかしここまで初体験アクトから得たものがでかかったとは自分でも信じられないな。とにかく、ここに挙げた10組の内少なくとも3組が、今年最大の音楽的啓示となったことだけは明らかにしておきたいと思います。もちろん1月30日のブライアン・ウィルソン『スマイル』ライヴは、崇高すぎて他と並べて語れるものではありませんでした。あとテンション高すぎだったまみちゃんのJuicy Panicも忘れちゃいけないな。そしてくつしたさんと共に9/4ライヴに出ていただいたはしもとかよさんとルフランのお二人にも、深い感謝の意を。

. 何やかんや言って結局、今年も「スマイル」の呪縛から逃れられなかったということですね。自分も何とか、心の隅まで吐き出すことを創作活動の肥にしたいものです。
*1:iPodの方は最早9割9分洋楽になってしまっている。といっても6割方60年代のものですが。あれだけ入れていたGSも10曲前後まで落とした! やはり「星占いの歌」とか、突然アウトドア-いや、電車の中だからインドアか-で流れ出しちゃうと困っちゃうよなぁ......とか言いつつ未だランダム飛ばしモードに設定して入れてはいますが。
*2:新作の部に入れなかったのはこれや一昨年のエリック・リングレン「Sound On Sound」との繋がりを重要視したかったので.....
*3:久々の洋楽ネタ。元ネタは日本製だけど。
*4:勿論OraNoaさんのライヴ5回は例外ですが。特に4月のTHE GRISSOM GANGでの暗闇の中での演奏はあまりにもぞくぞくする体験でした。

2005-12-29また一人氏ぬ (Anaujiram Ekoms Ot Nuf S'ti)
「いずれにせよ、知りすぎてることを武器にする人達とその溜まり場にはとても勝てないということが、この一年の音楽シーンを見ていてよく解りました。ならもっとその長所を活用すべきじゃないかと痛感する自分も一方にはいるわけですが。連日アクセス経路眺めてるとよく解る。」と26日の日記に書いたその続きの件ですが。
以前、本当に何が求められているか知りたければ
ここのログ集をチェック....いや、現在進行形の場合は現行スレッド*1を見るのがベストと記してもいるのだけど、必ずしもそれがCDの売り上げと比例してるわけじゃないのが悲しい。むしろ、ネット上でネタとして騒ぐために完全なる情報が欲しいのかと推測する。そんなんでこれを貼る訳だ。
この曲をいかなるきっかけで知ったかは「昭和屍拾年生れエレジー」とタイトルしたエントリーで記したのだけど、ネット上でこの曲に関して騒いでるところを見ると、どうやらみんな同じようなきっかけで知ってるらしい。発売元のソニーとしては、平井堅や中島美嘉と同等とはいかないまでも、メディアの力を駆使してかなり推してることが推測できるが、少なくともこの曲のCDが激しい動きを示しているという実感が全くしないのだ。実際現場にいるからよく解る。ただネタとして騒ぎたいだけに、巨大掲示板に歌詞の一部を書き込んで質問したり、散々ガイシュツ氏ねと言われたくない者はそれを避けるために、その歌詞の一部をgoogleに打ち込んでヒントを探すというわけなんだな。
結果、この歌詞を16字も引用してしまった(スマソ)「昭和屍拾年生れエレジー」やその他の個人ダイアリーに中ってしまうわけだ。連日すごいアクセス数だもの。そして自分のとこでもそれをネタにして、それが更に.....堂々巡り。アーティストの得にもならない。そういうわけ。一番悲しい。
自分にとってネタ曲の黄金時代は2002年だと未だに思っているわけだけど、その年にはその年なりの個人的事情があったのだし、それらネタ曲を実際作ってる側の人と接触する機会も増えて、ただ単に面白がることで済ましてはならないと最近思い始めたのも確かだ。
この曲を歌っているユニット、TRAが、3人合わせて123歳という立場で敢えてデビューというのを考え合わせると、余計責められなくなる、そんなわけだ。
最早ネタ職人はネット上あらゆるところで凌ぎを梳っているよ。敢えて商品として流通しているものの中に妙なものを見つけて大騒ぎする必然性などないと思う。要は、そのネタが合法的価値を持っていて、内輪受けに終らないだけの魅力を秘めているかということ。もちろんそれが極端に走ってしまうと、のまネコ騒動みたいなことになっ ちゃうんだけどね。
それと先入観がもたらす悲しみ。先の質問スレでもかなりの反響を呼んでいて、発売前に有線に問い合わせが殺到した某曲があるのだが、それがいざ発売される段階になって、折角隠していたその歌手の正体がネット上で話題になり始めた。あの人が歌ってるならと萎えて商品を買うのを諦めた者だって結構いるかもしれない。「答えを得た人の大半が素直に商品を掴みに走るというリアクションに心が和む。」と、巨大掲示板ログの件のフォローで書いたのだが、その逆のパターンさえあり得るというわけだ。
あああ、やはりA社が自滅したのがいけなかったのか。「マイアヒ」フラッシュを商品から削除するという弱みを見せた時点で。商品が負けたという端的な例だ*2
そして、結局未だにこの曲の真実が掴めていない。果たして、自分ひとりだけなのか、この幻の曲に対して騒いでいたのは。
そんなわけで、例年通り1年の内3割位を占めると思われる勢いで商品が動きまくってるこの師走に、敢えて別の方向から嘆きを発させて頂いた。こっちは反省も総括も何もない、経済的にそこまでさせる力に恵まれていないのだから。
せめても明日はハッピーエンドを迎えたいものです。
*1:敢えて貼らない。一応Part 35まできている(2005年12月現在)。
*2:もちろん、その原動力となったのも「知りすぎてることを武器にする人達とその溜まり場」であることは否めないですが。

2005-12-30明日位厄介な事は忘れようよ
結局、師走に限って例年より市場が活発だったのは、師走以外が例年を下回ったのの反動に過ぎないというわけで、相応しいタマも揃ってたし.....年明け一気に空虚にならないか心配になってきた。
というわけで仕事納めの後、ちょっとだけ残っていた臨時収入のようなものを使い果たし、その足で秋葉原へ。まぁ、今日は普段より秋葉原濃度が薄いと思っていたが(理由は察して知るべし)、そうでもなく。ニュー・サイド、即ちヨドバシの中のタワレコをちょっと見て回ったあと、アザー・サイド、即ち石丸ソフトワンへ。今好きなだけ音楽ソフトに投資するだけの力があるならば、恐らくまずここでしか売られていないような商品を買いまくるに違いないな。それだけ魅力あるんです、自主制作アイドルやら自主制作ガールポップってやつが。
買う前にググってよかった、ハミング(以下略)。危うくジャケ買いしてしまうところでした。あと無事今年中に届けられたプリンスの新曲、簡素なジャケ&1曲入りで620円(@タワレコ)だったが、これならダウンロードした方がましだと言ってるようなものだな。きっと別ヴァージョンとか、今から出てくるんじゃないかと思い、見送った。
やはり私にとっての秋葉原はベンガルのカレーで完結するんだな(向いのラーメン屋も相変わらずの行列ぶりだったが)ということで、それを食した後、メインイベント会場へ。給料日で意外に潤った割に買い足りないと思ったのでお茶の水のユニオンにでも寄ってから行こうと思ったが、意外とスムーズにハコが見つかったので開演前に入る。おかげでいい経験をさせてもらいました。

[実演] まったり&和気あいあいの夕べ@KAKADO (お茶の水)

今年のライヴ納めは、5月28日突如視界に現れたと同時に我が心を捉えて離さないさくらかおり様(もう、様づけせずにはいられない)。その総括というべき本年最後のステージ。今回は5アクト出演の内トリということで、ハコの雰囲気も充分出来上がってからの登場。前回の新曲攻勢で自信を得たのか、今回も飛ばす飛ばす。ハコの雰囲気がいいと自然と乗ってくるのか、その場のヴァイブとの相性もばっちりで、おいしいビーム飛ばしまくり。そして歌唱の方も最早完成の粋に達している。こうなったら、11月一ヶ月間迷いを感じていた自分は一体何だったんだと思いたい。完全にかおりん様の勝ちです!
そして、ルフランに続いていよいよ発表となったルル網プレゼンツ・京都ツアーへの参加! おおっ、何か戸惑いの表情が? でも絶対大丈夫、かおりんシンパはじわっじわっと全国にその輪を広げていると信じてるから。ルル網本体での正式完全(実は、まだ完全なる完全に至ってないのですが.....)開帳は、年明けと同時に行います。ともあれ、和気あいあいとしたパーティみたいな雰囲気のライヴ、自分も充分に楽しませて頂きました。
で、先のいい経験とは......じきにいい経験と呼ぶに値するだろうというのが正しい。それは、一発目に登場した、今日が初ライヴというみずきの歌と演奏だ。
ステージに出ると同時に緊張で手と足が震えているのが解る。緊張しているのに取り乱しもせず、むしろ本来あるべき姿以上にペースアップして、多くの情報を短時間で処理せんと伝達回路がフル回転しているようだ。曲の合間にはネタとして手品を披露したり、サービス精神が別の方に行っちゃってるみたい。
しかし、それを決して責めちゃいけないのだ。初めて故に彼女自身が出来る限りベストを尽くしているのを。それはステージが終った後、ふと見せてくれた本来の人柄で解った。初々しくてガードしたくなってしまう。そして、会場のまったりした雰囲気もかえってプラスだったかもしれない。もし、かおりんの時並みにハコ内濃度が高かったら、彼女どうなっていただろう。
あと2、3ステージ重ねた後の彼女の成長が今から楽しみになってきた。サービスソングで解ったけど、ピアノの腕前はかなりのものであるし、曲作りももっと磨かれるのではないかと。ステージを降りた直後の印象で全て決めつけてはいけない。後々からじわっとくるものなのだ。応援します。
あとの3アクトでは.....2番目の塚本よしなりさんの熱いステージ。これぞバンドでやれば理想のロックだなと感じずにいられず、その心はラストのデニス・ウィルソンへのオマージュで確信へ。3番目のTHE PERFECT BLUEは....ヴォーカルのコの熱唱よりも裸足の方が印象強い(すまん)。4番目、じらして登場した中村洋君は、「ヒロシです」をかましかけた時思わず手許のiPodから「ガラスの部屋」を流したくなった(苦笑).....つーか彼の出番の途中からハコ内かおりん濃度が高まってきたのでいまいち印象が(すまん)
というわけで全体的に場面転換がスムーズだったのはよかった。是非見習わねば(とかいってDJ代りの幕間mix作りを今から密かに楽しみにしている私であった.......)。

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