気ままな語り倒し過去記録。
Case 13:

昨年末、オランダのユニバーサルから発売された5枚組CDボックス・セット"Nederbeat 63〜69"は大変な収穫であった。そもそも最近はこういった秘境のロックやポップスに非常に関心を持っていて、現在の洋楽よりもジャクリーヌ・タイエブやヴィッキーの方に魅力を感じてやまないのだが、やはり今の統合化されたEC諸国の動向はアメリカや日本並につまんないのだろうか。それはとにかく、こういうBOXセットが出たってことは、米ライノの"Nuggets"や英Mojoの例の4枚組、そして我らが「カルトGS BOX」の撒いた種がいかに重要だったかということが解る。今後も各国から続々こういうものが出ることを望む。
以前からガレージ・シーンで神格化されていたアウトサイダーズやQ65といったワイルドなバンドのサウンドにまず魅せられたのだが、みてくれとは逆に、カップスやシーズに比べると遥かに人のいい音という感じもする。やはりお花の国なんだなあ。他にもモーションズやサンディ・コーストといったよく知られたバンドから、訳の解らないマイナー組に至るまで、煮え切らないポップさがたまらなく愛しい。そんな中にあの世界的大ヒット「ヴィーナス」や「リトル・グリーン・バッグ」(この曲は日本で大ヒットするまでに発売から28年も要してしまったが)といった曲が.....居心地悪そうに2枚目の8曲目とか1枚目の22曲目とかに入っているのがまた魅力的である。
さて今回の本題。このBOXを聴いて、逆接的に「日本のビート・シーンを総括するBOX」というのはどんなのかなと考えてみた。決定版である「カルトGS BOX」は、アメリカのガレージ寄りのファンジンで酷評されたらしく、例えばクラシカとかソフトロック編なんかは本家のガレージ者にとってはどうでもいいものだったと想像できる。良くあるGSのセットものなんかもヒット曲に偏り過ぎてかえって「懐メロ」的である。そんで、敢えてその中間を狙い、かつ「ビート・ミュージック」であることを前提に曲を選んで、CD4枚にシミュレーションしてみた。そのメソッドとは.....一旦100曲選んでアイウエオ順に並べて4ブロックに分けた後、8曲選んだスパイダースを2曲づつ各巻に分け、「レッツ・ゴー」のつく5曲を4巻目に固まらない様振り分けて再度4ブロックに分け、その後曲順を決めるというもの。まぁとりあえずこんな感じになったので見て頂きたい。
(DISC 1)
1. 朝まで待てない/ザ・モップス
2. 青空のある限り/ザ・ワイルド・ワンズ
3. オックス・クライ/オックス
4. ウォーキン・ザ・バルコニー/4・9・1
5. いとしのジザベル (シングル・ヴァージョン)/ザ・ゴールデン・カップス
6. レッツ・ゴー・オン・ザ・ビーチ/アウト・キャスト
7. 赤毛のメリー/ザ・ガリバーズ
8. 青い瞳 (英語ヴァージョン)/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
9. 逢いたい逢いたい/ザ・ナポレオン
10. 悪魔のベビー/寺内タケシとバニーズ
11. 赤く赤くハートが/ザ・レンジャーズ
12. サマー・ガール/ザ・スパイダース
13. アフロデティ/ザ・クーガーズ
14. 愛しのリナ/ザ・タックスマン
15. イカルスの星/ザ・ラブ
16. お宮さん/ザ・トーイズ
17. イマジネイション/ザ・リリーズ
18. おやじのロック/フィフィ・ザ・フリー
19. お前のすべてを/ザ・モップス
20. なればいい/ザ・スパイダース
21. アイム・イン・ラヴ/ザ・フィンガーズ
22. 想い出の渚/ザ・ワイルド・ワンズ
23. アガナの乙女/ポニーズ
24. おやすみ大阪/ファンキー・プリンス
25. あなたが欲しい/ザ・ハプニングス・フォー
(DISC 2)
1. 旧約聖書/アダムス
2. 銀色のグラス/ザ・ゴールデン・カップス
3. レッツ・ゴー・シェイク/寺内タケシとバニーズ
4. 恋するラ・ラ・ラ/ザ・フェニックス
5. 今日を生きよう (シングル・ヴァージョン)/ザ・テンプターズ
6. 恋はもうたくさん/ザ・ダイナマイツ
7. 君に会いたい/ザ・ジャガーズ
8. クレイジー・ミッドナイト/ザ・モージョ
9. ノー・ノー・ボーイ/ザ・スパイダース
10. クライ・クライ・クライ/ジ・エドワーズ
11. 君をはなさない/ザ・ハイローズ
12. シー・シー・シー/ザ・タイガース
13. 君はどこへ/ザ・ジェット・ブラザーズ
14. 神様お願い!/ザ・テンプターズ
15. 恋のピストル/ザ・ルビーズ
16. さまよう船/ザ・フローラル
17. ゲルピン・ロック/ムスタング
18. サン・フラワー/郷田哲也とサン・フラワーズ
19. 恋にしびれて/ザ・リンド&リンダーズ
20. 悲しみにサヨウナラ/ザ・ランチャーズ
21. 午前3時のハプニング/ザ・ゴールデン・カップス
22. 恋のサイケデリック/ザ・デビィーズ
23. グッドバイ・ベイビー/ザ・フェニックス
24. バン・バン・バン/ザ・スパイダース
25. 消えない思い/ザ・モップス
(DISC 3)
1. トンネル天国 (LPヴァージョン)/ザ・ダイナマイツ
2. 離したくない/ザ・ヤンガーズ
3. フリフリ/ザ・スパイダース
4. ダンシング・ロンリー・ナイト/ザ・ジャガーズ
5. 電話でいいから/アウト・キャスト
6. レッツ・ゴー・ピーコック/ザ・ピーコックス
7. 好きさ好きさ好きさ/ザ・カーナビーツ
8. すてきなエルザ/ザ・ライオンズ
9. たった一言/ザ・サマーズ
10. ダンシング・セブンティーン/オックス
11. ジス・バッド・ガール/ザ・ゴールデン・カップス
12. テル・ミー・モア/ザ・テンプターズ
13. 旅がらすロック/井上宗孝とシャープ・ファイヴ
14. シーサイド・バウンド/ザ・タイガース
15. シェビデビで行こう/ザ・プレイボーイ
16. ストップ・ザ・ミュージック/ザ・スウィング・ウェスト
17. 人魚の涙/ザ・スピリッツ
18. 白鳥の涙/ザ・ターマイツ
19. 白いサンゴ礁/ズー・ニー・ヴー
20. すてきなサンディ/ザ・カーナビーツ
21. スマイル・フォー・ミー/ザ・タイガース
22. ヘイ・ボーイ/ザ・スパイダース
23. 汐鳴りの幻想/ザ・ボルテージ
24. スペイス・エクスプレス/ザ・サベージ
25. のっぽのサリー/アウト・キャスト
(DISC 4)
1. レッツ・ゴー・ブガルー/寺内タケシとバニーズ
2. ビート・トレイン/ザ・ジャガーズ
3. レッツ・ゴー・レインジャーズ/ザ・レンジャーズ
4. 花のヤング・タウン/ザ・ワイルド・ワンズ
5. ヘイ・ミスター・ブルーバード/ザ・ブラック・ストーンズ
6. メラ・メラ/ザ・スパイダース
7. 夜明けに消えた恋/ザ・ブルーインパルス
8. バラ色の雲/ヴィレッジ・シンガーズ
9. ホワイ・ベイビー・ホワイ/ザ・ビーバーズ
10. マイラブ・マイラブ/ザ・ヤンガーズ
11. レット・ミー・ゴー/シャープ・ホークス
12. 秘密の合言葉/ザ・テンプターズ
13. ヨコハマ野郎/テリーズ
14. 薔薇のレクイエム/宮ユキオとニュー・ジャガーズ
15. ブルー・シャトウ/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
16. リリー/ザ・ルート・ファイヴ
17. 夕陽と共に/ザ・ワイルド・ワンズ
18. ヘイ・ガール/ザ・ヴァン・ドッグス
19. 真夏の夜の動物園/ザ・ダイナマイツ
20. ムスタング・ベイビー/ムスタング
21. 夕陽が泣いている/ザ・スパイダース
22. ヘイ・ジョー/ザ・ゴールデン・カップス
23. 真冬の帰り道/ザ・ランチャーズ
24. ブラインド・バード/ザ・モップス
25. 夕日よいそげ/ザ・リンド&リンダーズ

どうです? 超有名曲の置かれている位置とか、ヒット曲、カルト曲両方含めて何を入れて何を捨てたかとか(例えばタイガースでもアレとかアレは外したし、変なものでも精々1-11、16、3-13、23止まりである)、微妙に屈折しつつもGS愛を根本に選曲したなって自分でも思います。外人に「これがGSだ」って勧める時はきっとこれ使う。で、自分でもGSが聴きたくなると専らこれ聴くもんな最近。有線ほど「何でもあり」感がないし、かといって特定のスタイル一辺倒でもない。私の考えるGSってのはこういうもんだと思って下さい、皆さん。
うん。こういう時CCCDは辛いって思うんだな。

(2002年5月8日)
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